反対運動と妄想事例

警察関係、感熱紙さんのツイート。児ポ法絡み、単純所持規制の問題。他のツイートも面白いけど、とりあえず一つ抜き出すと。
http://twitter.com/thermalpaper00/status/15032437715

個人的には児童ポルノの規制については効果を疑問視しているが、実態のない藁人形的警察脅威論は規制反対論の信用性を下げるだけに思える。

後半部分はもちろん同感なんだけども、前半については重要な指摘で、少なくとも反対論者が吠えてるような事例はちょっと考えにいんだろうと思った。


この手の妄想事例で反対論を展開して煽るのは人権擁護法案反対運動でも非常によく見られた現象で、最近では子ども手当て妄想もあった(もっとも子ども手当の場合は実際に申請した人はいたが、ちゃんと却下されたという当たり前な結果に)。


で、お国が何を考えてるのかよく分からないけど、はたから見て人権擁護法案とダブるのは、ともに国際的な要請があって日本として足並みをそろえる必要があるという当局の言い分なんだな。これは人権擁護法案でも児ポ法でもどっちも同じ文脈。つまり、他国から突っ込まれるスキを減らしておきましょうというわけで、それはそれで理解できる。


したがって、実際にどういう運用がされるのか、妄想するほど立派に機能するのかどうかはなはだ疑問だという点も共通していて、つまりは反対論者たちが言いがちな妄想事例は起こらんだろうとこういう方面からも想像がつくわけ。


ただし、児ポ法の場合は当局も期待してるらしいが。。。
http://twitter.com/thermalpaper00/status/15047609586

現場はともかく、本庁は行き詰まりを見せている児童ポルノ取締りのブレイクスルーになるのではと期待しているようで

そうなれば結構ですね。


念のために追記すると、感熱紙さんは別のツイートで権力の運用を疑うことそれ自体の重要性は認めておられる。ただ、あんまり無茶な言い分は全体の信ぴょう性を失いますよと言っているにすぎない。ほんと、そうだと思う。