「素人」の疑問

子供の入浴写真という話はよくあって。奥村先生のブログあたりでも、入浴風景の盗撮写真が児童ポルノ認定された例があると。で、児童ポルノ該当性は客体の要件だから、目的には左右されない。したがって、子供の入浴の写真は一般に児童ポルノ認定される可能性があると。


これは理屈としては分かる。


でも、同じことは奈良の条例でも言えるはずだから、奈良では小学生以下の子供の水着写真や入浴写真が全部消えて、家族もとらなくなったのかって、んなはずがない。


山口先生はホントにひどくて、児童ポルノになりそうなものを記者が取材目的であってもそれをただ見せたら提供罪だって。そしたら弁護士も裁判官も事件となったものの写真なりを何も見ずに判断するんですかって、誰からも「提供」されずに裁判が進むってありえんだろう、それは。
【児童ポルノ法】U-15グラビア過激化 9歳のTバックアイドル登場【提供罪の恐怖】【単純所持規制の恐怖】: 弁護士山口貴士大いに語る


あと、なんかちゃんと書いてくれないのは、罰則の重さ。米国では初犯15年、再犯最高30年だそうだけど、日本ではもっと軽い(1年でしたっけ)はずだと思う。この辺もあまり説明してくれない。


ただ、日本の意識は確かに低いというか、他国が過敏というべきか、確かにずれてる。テレビで、銭湯に入ってる子供がすっぽんぽんで遊んでる場面とかって日本では「ほほえましい」けど、他国では小児性愛者が目ざとく見つけるかもしれないからこういうシーンはカット、なんじゃないのかな。。。


とにかく、そんなに児童ポルノの定義を米国のように厳密にやれというならば、罰則ももっと重くするべきなんじゃないの?とか、素人の疑問が残る。



ようはそんなやる気を感じないんだ、単純所持禁止だっていうけどさ。例によって一応先進国の対外的なメンツを維持するエクスキューズのために導入したいって部分が大きいような気がして仕方がないんだが。