ネットは万能でない

“ネットと政治”を考える(後編)――ネットユーザーが選挙でやれることとは? (1/9) - ITmedia ビジネスオンライン
ネット万歳、オバマ流を日本にと言ってる中で、河野太郎衆議院議員が、普段からネットに情報を上げておけば特に問題はないと話をぽしゃらしているのが痛快だった。公職選挙法の問題点は指摘してるにしても。


前篇のほうの感想は、ネットはあくまで選挙戦略の一貫として利用されたはずで、そういう全体像があんまり見えてこないのが不満だった。全体の中でネットがどういう役割を果たしたのか。たかだか大統領候補のサイトでいろいろあった程度で、政治運動があんなに盛り上がるはずがない。意見を吸い上げるとかいっても、全体の中でどの程度の重みがあったんだろう。むしろ、調査会社のアンケートのほうがより重要だったんじゃないだろうか。


もっといっちゃうと、あれでもしヒラリーが勝ってたら、こんな議論はできてないはずだと思ったら、そう調子に乗れやしない。


オバマで夢をみてるなら、小泉さんが総理になった時の総裁選挙をもっと研究すべきだし、あのときネットの力はどの程度あったんだろ?と疑問を感じていたら、郵政選挙のことに少しふれられていた。もちろん、否定的に。


おかしいじゃないか、それ。大衆を大量に政治に動員させる方法という意味では結局おなじことのはずなのに。アメリカではネットがマスメディアを超えたとか、んな話じゃないはずなんだ。


アメリカの政治風土、日本の政治風土。それぞれ考えてみたら、オバママジックワードにネットの話で吹けるはずがない。小浜小浜とうるさいなあという気がした。


ちなみに、オバマというと無条件に賛成って人も海外にはたくさんいるけど、そうでない人もたくさんいる。こないだ「オバマだって人間だわ、救世主じゃないんだもん」といったロシアの女の子とちとしゃべった。意外に冷静な意見で、こっちがひいてしまうくらい。オバマ大統領の有能さは否定しないけど、僕はこっちの方に同感したい。