過剰な危機意識

これね、よく見てごらんよ。上手に書いてるから。
http://qubit.blog102.fc2.com/blog-entry-199.html

マクロビ・スピリチュアル的観点から対策をまとめておきました

マクロビオティックの観点からは、一般的な感染症対策で十分です。

結局、一般論を書いてないわけですよ。限られた前提の下で吹いてるだけで。


ところが、その反応がこれ。
はてなブックマーク - 最高水準のインフルエンザ対策 - マクロビオティック応用研究所
ま、ブクマの数は大したことないから、反応した人も少ないんだろうと思う。僕と同じように考えるのが当たり前だから。


で、面白いのが、爺に反応したブクマの人たちだよねえ。
はてなブックマーク - 別段国のインフルエンザ対策推進の妨げにはならいんでないの - finalventの日記

ublftbo それはいささか楽観的なのでは? 誤った知識を広め、感染症をみくびらせることにも繋がる訳ですし。

一般的に言って、からだが陽性になってりゃインフルエンザは恐るるに足らずなんて議論を信用する人って、どれくらいいるんですか?テレビ新聞などのマスメディアが手洗いうがいの励行・マスク着用を訴えるのと、どっちがより知られてると思います?そりゃ、マスメディアに力があるに決まってる。で、あんな情報が、あやまった知識が、どの程度広まって、感染症をどの程度の範囲の人々にみくびらせるのか、それを脅威に感じる根拠がどこにあるんです?


むしろ、マスメディアの報道がよく浸透しているからこそ、意味があるんだかないんだか分らないマスクをつけた旅行客が空港に湧いてくるわけで。アホちゃうかとは思うけど。たぶん、現地に着いたらみんなマスク外しますよ。アホくさくなって。メキシコ以外の現地民はだれもマスクなんてつけてないんだろうから気が抜けるだろうな。というくらい、マスコミ情報はよく浸透してる。


結局、「マクロビ」とか「スピリチュアル」とか「波動」とか「陽性」とか「ポジティブイメージ」とか、そういう言葉に脊髄反射してるだけなんじゃないですか?ネット右翼が「南京」とか「慰安婦」とか「村山談話」とか「反日サヨク」とか、そういう言葉に脊髄反射するのと同じで。

machida77 どうかな。それは「エイズ対策には食事とポジティブイメージ」と言ってる人を擁護するようなもんです。

でた、踏み絵論法。はてサがよく使う論法で、○○に反対しないのは結果的に○○に利することになる、そのつもりがないのなら○○に反対しろ、反対しないなら黙っとけって論法。ニセ科学批判の場合、菊池先生までつかう論法で、これが始末に負えない。というか、ニセ科学批判の人たちはこんな理屈が通用すると信じているらしい。


いや、ある意見を擁護することと、まあほっておけ存在するくらいはいいじゃないかと寛容になってることとは、全く違う次元の話でしょう?それが分らないんだもの。おかしな話ですよ、「理系」かつ「論理的」な人たちなはずなのに。そういう人たちが「まともな相対主義」について云々しても、リンダ困っちゃう。


つまり、こういう「ニセ科学」な言説をつぶすつもりなんでしょう、最初から。ネット右翼が「反日サヨク」をつぶしたがるのと同じで。だから、妙に攻撃的になるし、自分が認められるまで退かない。自分は正しいのだから。


だから。ニセ科学批判は、もうネット右翼とかそういう政治的な派閥とよく似ていてね。「自分たちは科学的に正しい」という一点で集まったらそれでよくなっちゃってるんですよね。それっぽいネタが出たら、うわっと集まって叩く。ネット右翼も同じことやってますよ、いいわけは「日本のために正しいことだ」「間違いを間違いと言って何が悪い」つって。


いやそれでも、ネット右翼なんかよりニセ科学批判はずーっと参加人数は少ないでしょうな。前提となる知識が全然違うから。だから、炎上騒ぎなんて起こりっこないけど、だけどよく似てますわ。