もう一点、面白いのは、政治家と官僚との関係だ。

民主党政権では、政治家は官僚に対して敵対的で、官僚たちのやる気をそぐような雰囲気で、役所がまともに動かなそうなのに対して、帰ってきた自民党政権では、政治家は官僚に敵対的ではなく、むしろ信頼しており、仕事がやりやすくなった、という書かれ方をしている。

さて、現在の状況を見ると、とてもそうとは思えない。財務省陰謀論が典型的だが、困ったときには官僚が悪いことになっているわけで、民主党政権でも自民党政権でも、いざとなるとそういう話になってしまう、というあたりが面白いと思う。

この辺にも、日本の政治における問題の根っこが一つありそうである。