私はとうの昔にリフレ派を見限っているので、リフレを鵜呑みにした安倍さんに厳しい書き方ばかりしているが、しかしリフレ政策が可能になった背景には、各方面に、このままではいけない、という空気があったことも影響したらしい。

たとえば、前の白川方明日銀総裁は、結局間違ったことはなにもしてないし言ってなかったのに、学者肌で何事も厳密であろうとしたので、説明の仕方に問題がないわけではなく、アピール力に欠けていたように、私も思った。このブログのどこかにその種のことを書いたような記憶もある。

だから、日銀内部にも、もっとやれることはあるのではないかという意見があったのもさもありなんと思う。

ただし、そのことが、安倍さんの周りのブレーンたちが唱えていたリフレ政策の必要性を妥当なものとすることをただちには意味しない。それとこれとは関係がない。

だからこそ、ちゃんとした検証が必要で、自画自賛か、責任のなすりつけだけではいけない。もっとも、安倍政権が続く限り、それはできそうにない。