ファシズムの成立には大衆社会の登場という要素があったわけだけれども、ラジオや映画といったメディアの影響が当然大きかった。

新しいメディアが出てきたときに、使い方がまだよく分かってないので、いろんな使い方をしていると、政治方面でそういう影響が出た、ということなのだろう。

同じことが、インターネットにも言えるような気がしている。

インターネットが出て、たかだか20年ほどしかたっていない。パソコン通信時代を含めるともう少し長くなるとはいえ、この文明の利器の使い方に習熟するのに時間がたっていない。

とりわけ、FacebookTwitterのようなSNSは、人と人の関係にダイレクトに影響を及ぼしているらしいのは、一目瞭然であって、これが政治に与えている影響もおそらくは少なくない。

インターネットもSNSも、所詮道具だ、という見方をすると、道具は上手に使わないといけない。包丁は美味しい料理を作るための道具だが、人を殺せもする。だから、人間を殺傷しないような包丁の使い方をしないといけない。

そういう問題があるんじゃないだろうか。