私は政治家の伝記を読んだり、日本にしろイタリアにしろ、過去現在の政治を見るのは好きなほうだろうが、ネットを見てきて、つくづく、政治はくだらないと改めて思う。

政治は、ある人に信念なりなにかがあって、それを現実に実現しようとすることで、そういうことが何かしらあるならともかく、そこらの庶民・市民が綱引きをやっているだけなのは本当にくだらない。どっちも次元が低すぎる。綱引きなので、理屈も何も通用しない。

政治に綱引きの要素がないとはもちろん言わないが、それだけだというわけでは断じてない。また、右も左もくだらないと相対化してシニカルなポーズをとりたいわけでもない。

ネットがこれだけ普及するといろんな形で政治・世論にも影響を与えて、政治的党派の急進性がどこの国でも増加しているような印象があるが、そこで終わってしまっているように見えるのが、どうも私には気にくわない。