ネット○○派 part404
放射性物質の話でいろいろ叩いている人を見て、思うことがあるわけだけれども、一つ言えそうなのは、「トンデモ」な人に対するネット上の扱いの基準はなんだということです。
ホメオパシー批判にしても、今の放射性物質の話にしても、科学的合理性を欠くことをTweetする人を、多くの人が罵倒するし嘲笑する。
あるいは、上杉隆や木下黄太のような「ジャーナリスト」も非常によく叩かれる。こう言った人たちの名前が出てきただけで、ああって感じになりますね。まあ、そりゃいいとしましょう。
他方で、リフレや経済絡みの話で、高橋洋一という名前が出てきたら、まず滅多打ちにならない。
もちろん、批判する人は少なくないですよ。でも、明らかに扱われ方や信用度合いが違うでしょう？高橋洋一のほうが上杉隆より信用されていかねない。
この違いって何が根拠なの？
・・・
もっとも、僕が言いたいのは、だから高橋洋一もみんなで嘲笑罵倒しろ、ということではない。
ホメオパシー批判や放射性物質の話で見られるような扱われ方を経済の話に適用するなら、本来であれば高橋洋一は上杉隆並みの扱われ方がされないとフェアではないじゃないかと思う。
逆に、高橋洋一がああいう扱われ方ならば、上杉隆も同程度の扱われ方でないと、フェアでない。
で、扱われ方の基準って何？
・・・
このあたり、いろいろ言いたいことがあるんだけども、一つは信用の度合いというのがあるでしょう？と。上杉隆や木下黄太や、あるいは過度に怯える人たちについては、適当に対抗情報を出しておけば、分かる人には分かると思うし、現状は十分に信用度は低いと認識されているのではないかなと思います。
他方で、高橋洋一とかリフレ界隈の有名人は、無駄に信用度合いがあり過ぎる。もっと低い方が適当だと思う。
あるいは、一人の人間でも随分違う、当たり前のことだけど。ニセ科学批判の菊池誠先生は、物理の話はいいかもしれないが、ニセ科学批判の話はもうからっきしダメだ。だけど、ニセ科学批判の部分に関する信用度は無駄に高い。
ホメオパシー批判に反対していた早川「青プリン」由紀夫先生は、ホメオパシー批判と同じ論理で放射性物質の話ではずっと煽ってる（まあ、この先生の場合、根は一つだというのは分かるんだけど）。逆に、ホメオパシー批判をやっていた人たちの論理は、放射性物質の話で「子供の命が」「わずかな可能性も」と言っている人たちと同じ論理だった。だけど、そこらへんの矛盾を全く忘却しているかのようである、と。
そのあたりのことをあまり考えられることなく、ネット上の言説の信用度が決められているように見える。
じゃ、何がその信用度や信頼性を決めてるんでしょうね。。。
。。。場の空気じゃないの？場の空気だけで何が正しいかそうでないか、より信頼できるかできないか、信頼の度合いを無視する形で決定されてんじゃないの？
その「空気」になんか根拠あるの？皆がそう言ってるから、自分もそれに乗ろうというだけの話じゃないの？
疑問は尽きないわけであります。
（追記）
かつて高橋洋一を持ち上げた人たちは、今ホント、謝罪するべきだと思いますよ。こういうただの扇動家のおっさんの言うことに信頼性を与えてしまったということで。謝らなくても、少なくとも判断は間違いだったことは認めるべきなんだ。それがインテリの責任というものじゃないのかと。
他方で、彼に対する批判はあくまでも信頼性を下げることを目的にするべきであって、徒党になって罵倒するとか嘲笑するとかいう欲求を満たすためであってはならない。。。今、放射性物質の話で徐々にそういう傾向が見られますけど、それではいけないと思いますよ。
（追記２）
https://twitter.com/HALTANHALTAN/status/241752354288988160
結局、或る種の（ネット）リフレ派って放射能が怖いわけですよ。だから「脱原発とリフレ（経済成長）は両立できる」と吹いたり、電力問題の方は無視した議論を平気でする（そっちを考えると自ずと再稼働を支持せざるを得なくなるから）
で、そこにつけこんで吹いてるのが高橋洋一だったり、飯田泰之は脱原発運動も是とするわけでしょ。これが一つ。
あと、リフレ派って経済学を知らないのかとか何とか言って、リフレ政策の合理性をやたら喧伝する割に、「放射能が怖い」という感情による判断を是認するあたりで終わってますわな。
他方で、放射能を過度に怖がる人たちを自然科学の教育を受けた人たちが「放射脳」と言ってバカにするわけで、やってることが多分これからリフレ派に似てくるんじゃないかと思う。ニセ科学批判と同じようにミイラ取りがミイラになってね。
いや、こういう構図を見てると、結局「俺が正しい」とかそういう欲求を満たしたいだけで「正しい」議論に乗っかりたいだけじゃないかとますます思えてきますね。
