ネット○○派 part399

ネット○○派で前々から大変に不満なのは、


「ネットの正義の基準ってなんだ?」


ということです。


たとえば、放射能の話だとそれなりに間違ったことを有名人が書くと反応が来るし突っ込みが入る。


ホメオパシーの話題だとどーっと集まる。それこそ、ニセ科学批判の人たちなんかの意識としては、
「オピニオン・リーダー」たちの無責任 part30 - 今日の雑談

高橋洋一とかリフレ派とか橋下徹とその周辺の連中の場合はどうなんだというと、あれは「ジョーク」じゃなくて本気でしょう?


だから、余計に問題であって、こういう嘘つきとかホラ吹きの類、しかもそれなりの肩書があって社会的責任がある連中が平気で嘘もホラもついて、善男善女をつりまくってる件について、もっと怒ったほうがいいんだ。

という感覚と大して違わないはずだと思う。


だけど、高橋洋一あたりが事実レベルで相当の無茶を言っても、ホメオパシー放射性物質の話ほど問題にならんでしょう?


明らかにダブルスタンダードなんですよ、ネットにおける「正義」の基準が。

・・・

「正義」の基準のダブルスタンダードがあるというのはつまり、その基準をきちんと吟味をしていないということです。


じゃ、なんで吟味をしないでそれが「正義」であると信じられるのか。それは


「仲間がいるから」


なんじゃないですか。これは二つの意味があると思います。


一つは、結果的に徒党を組んでいると、ある「正義」を正当化してくれるための理屈はいくらでも湧いてくるものであって、それに乗っかっていれば楽です。自分たちを否定する言説というのはまず出てこない。


Twitterなんかで好きな人のTweetばかり見ていると、まあ、自分で自分を洗脳教化しているようなものですよ。もちろん、Twitterに限った現象じゃないと思うけれども。


もう一つは、個人で正義のダブスタをやっても、それで終わってしまいます。あ、そう、と。


ところが、徒党を組んでいると、その「正義」がいくらダブスタであっても、それなりに道理が引っ込み無理が通ってしまう。


放射性物質に関する非科学的な議論はものすごく批判されるのに、高橋洋一の事実レベルの間違いやホラの類はそれほど批判されないダブスタが反省されないってどういうことか。


つまり、徒党そのものが、このダブルスタンダードを肯定してしまっている形になっていて、いくらでも無反省に「正義」を振りまわせてしまうことになっているんだけど、そのことに全く無自覚なのが普通なんじゃないだろうか。


むしろ、ネットでは「つながり」や「絆」といった美しい言辞で推奨されるのが一般的なようにみえるけれども、そのことが問題だと思う。

追記
徒党の問題ってつまり、正義を「振りまわす」ことにあると思いますよ。それなりの力になってしまう。。。もちろん、ネットだけの話ならリアルに大きな影響は与えない。ただ、誰かの口を封じる、アカウントを閉じさせるくらいはそう難しいことではない。


つまり問題は、ダブルスタンダードな基準で設定された「正義」が徒党によって一定の力を持ってしまうこと、であると。


そんなことで本当にいいのかね。


まして、ネットだけの話ならまだしも、おそらくはネットはリアルの反映だとするならば、こんなことで本当にいいのか、はなはだ疑問。