ネット○○派 part387 リフレさえ支持してくれたら何でもいい?

いろいろ思い返して読んでみたら、自分はこんなことを書いていた。
ネット○○派 part221 矛盾の遠因 - 今日の雑談

なんというの、リフレをやろうと結集してたつもりが、知らん間にみんなの党にのっとられた、みたいな感じでもあるんじゃないの?しかも、みんなの党にリフレをやる意志があるのかどうかさえ、あるとしても実現可能性が全く分からんという。

で、これは全く違ったんだよな。最初っからその方面とはデキてたわけだ。。。乗っ取られるもなにも、こうなって当然だと。


だから、橋下徹大阪市長に当選したときも、高橋洋一がこんなことを書いていた。
https://twitter.com/#!/YoichiTakahashi/status/140750100900220928

大阪は橋下圧勝か?大阪の人はまともだなあ。テレビ討論を逃げちゃダメだよ

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話変わるけど、もう本当に無茶苦茶だね。
https://twitter.com/#!/YoichiTakahashi/status/188119787258384386

【日本の解き方】原発再稼働“メリットとコスト”で議論を! - 政治・社会 - ZAKZAK http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120406/dms1204060701000-n1.htm @zakdeskさんから

夕刊紙レベルとしては確かにこれでいいかもしれないが、なんかもう、いろいろ無茶苦茶すぎて話にならない(呆)。。。もっとも、真面目に読むのやめて夕刊紙として読めば、ヘラヘラと笑える。いいんじゃないの。


ねえ、リフレ派の人たちって、こんな人に本当について行っていいと思ってるわけ?こんな無茶苦茶な議論をする人を守るために「リフレと原子力政策は関係ない」とか言ってるの?そもそも、こんな人が唱える「リフレ論」がまともだと信じられる根拠って、なに?

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ちなみに、hamachan先生のブログを読み返していると、次のようなところを見つけた。BUNTENさんがリフレ派への悪意を感じるとブクマしたことに対し、
「知的」で「誠実」な「りふれは」: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

「医療、介護、雇用、教育、研究などなど、政府・行政にしかできない問題」に対する感性を欠如させたまま、ひたすら公的サービスへの攻撃を激化させるだけの揚げ塩風味の特殊日本的「りふれは」への悪意ですね。
いかなる意味でもクルーグマン的なリフレーション論者への悪意などありませんよ。
両極端の存在をあえて「リフレ派」という表現でごまかし続けてきたことに、BUNTENさんを始めとしたソーシャル系リフレーション論者の最大の過ちがあるとはお考えにならないですか?

「両極端の存在をあえて「リフレ派」という表現でごまかし続けてきたことに」「ソーシャル系リフレーション論者の最大の過ちがあるとはお考えにならないですか?」まさしくここの問題だったんだよな。


たぶん銅鑼衣紋さんが甘く見たのもここで、リフレ論を「非党派的主張」だとしてしまったものだから、結局おかしい連中ともリフレ派として同居することが是認されてしまった。。。と考えるのもまだ甘くて、銅鑼衣紋さん自身も結局、友人知人と主張の別がつけられなかったのかもしれない。


ともあれ、言い方を変えると、本来あるべき左右のけじめがきちんとつけられないままに来てしまった。だから、安直に「リフレに右も左もないよ」みたいなことがうっかり信じられてしまうことに。。。


本当は、そういういい加減なことをやらずに、きちんと分けて切り捨てるべきだったんだな、きっと。
構造改革ってなあに?: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

小泉一派にとっては、国家や組織が諸悪の根源で、市場が処方箋であるというのは前提で、それにリフレ粉を振りかけた方がいいか、振りかけずに頑張るかというだけの違いですから。

2006年9月17日の記事、か。もうhamachan先生は、というか分かる人たちはとっくにお見通しだったんだなぁ、と改めて。

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ネット見てると、いわゆる「リフレ派」に乗っかる人たちだけじゃなくて、あまり公言しないけど、なんとなくリフレは必要でしょと信じている人も少なくないんじゃないかという印象を実は持っている。確かにそうなるのも分かるんだ。「非党派的主張」の側面はないわけではないと思うから。


ただ、リフレの何がいい部分でどういうところが支持できるのか、やっぱり考え直してもらうように勧めたいな。みんなの党橋下徹と組む高橋洋一とそれについていくリフレ派、みたいな形でリフレ支持する人って、実際はどれくらいいるんだろう。リフレしてくれたら何でもいいと言って、それでみんなの党橋下徹・維新の会が勝つとか、そういうシナリオが最悪じゃないの?


とりあえず、「リフレしてくれたら何でもいい」が、一番いけない。「非党派的主張」だというのは必ずしもすべてを正当化しない。だって、リフレ派のあの人たち(hamachan先生流に言えば「りふれは」)が大事なのはリフレじゃないんだもの。

追記
何度も書くけど、リフレは「非党派的主張」だから、リフレ派は推奨しなくてもリフレ政策を支持してくれたらそれでいいんだ、という議論はもう全くダメだということ。


この罠に銅鑼衣紋さんですらはまっちゃったし、それ以外の人はこれを悪用してるし、リフレ派に乗っかってる一般の人は悪用してる自覚すらないね。どうも。

追記2)
元電気新聞編集局長で論説主幹だった藤森禮一郎さんによれば、
https://twitter.com/#!/chouhu016fuji/status/188584173370482690

東京電力会長人事が難航している。民間人はなり手がいない。枝野さんが有力だったが猪瀬さんも対抗馬にのし上がってきた。無責任重賞レースの始まりだ。

あーあ。(なげやり)

追記3)
まあ、リフレ派は僕は左派の大きな政府のほうがなじむ、親和性が高いと思うけど、とにかくリフレ右派左派を分けるなら、そこはきちんと分けておくべきです。リフレは「非党派的主張」だから右も左もないんだということを正当化するのは、おそらく一部分だけだ。


さらに言えば、小さな政府志向のリフレ派でも、いくらなんでも日本のリフレ派みたいなのって世界にどのくらいいるの?ってか、まともに相手にされてるわけ?高橋洋一みたいなのをかつぎながら「リフレ派です」と公言できる神経が全く理解できない。みんなの党の超緊縮予算にも橋下・維新の会と組むことにも特に文句を言わない日本の「リフレ派」が、経済学のなかにまともに位置づけできる、文脈の中におけると信じられる根拠は何?


もういい加減にしてほしいよ。こう、ざっと見てるだけでも、銅鑼衣紋さんの
http://anond.hatelabo.jp/20100820200245

感情やイデオロギーによって盲目になることへの警告だった

というのが、ひどい皮肉にしか見えないね。


いまや、リフレ派の人たちがよほど「盲目」であるとしか思えない。ひどい話だよ、本当に。

追記4)
いや、ワロタwww。
http://anond.hatelabo.jp/20120407202840
ネタとして書いてんのは分かったんだが、

正しい批評家よりも、間違った実行者でありたいんだ。ROM専だけど。

次の日銀総裁にリフレ派を送り込めるかが勝負。それまでに仲間割れをしたり賛同者を増やせなかったりして、隙をつかれて日銀プロパーを通されると全てが終わってしまうので、リフレ以外の政策については、お互いに見ぬふりをして、余計な波風を立てないよう、少しでも賛同者を増やせるよう頑張りましょう! ROM専だけど。

日銀総裁に送り込みさえすれば、そのあとは今まで我々がいくら批判したりdisったりしてもほとんど影響を与えられなかったように、仲間割れして少数派に戻っても5年間は大丈夫なので、お互い気に食わないところもあるでしょうし、思う存分批判し合いましょう! ROM専だけど。

「ROM専だけど」連呼、ワロタw。いや、でもさ、問題はそういうことで、そういう「ごっこ」でしょ。参ったね。

追記5)
昔の増田を見返してたけれども、
http://anond.hatelabo.jp/20110304011450

ネット○○派、として早くから他の運動と相対化していたjura03氏の、何と慧眼であったことか。

そうそう、こう言ってくれた人がいたよね。


どっかで書いた記憶があるけど、表面上のこのブログの目的はニセ科学批判は気に食わないと書くことで、裏の目的は、、、明示して書かなかった。裏の目的として途中からリフレ派は気に食わないと書くことが加わった。ただ、どう書いたもんか困ったものの、結局「ネット○○派」としてまとめたのだった。

もともと、小泉政権の「改革なくして成長なし」というイデオロギーに対して、それは間違いだと言ってたのがリフレ派。すんげえ乱暴に言えば、需要と供給のどちらが問題なのかといえば、需要だ、というのがリフレ派だったわけ。It's the demand, stupid! 小泉構造改革は、これに対して敵は供給にあり、と。
ところが、ここにキメラがいたわけだ。竹中、中川(秀)、高橋の3氏が代表的だけど、小泉構造改革エヴァンジェリストであり、かつ、リフレ派。最初のうちは整合性がないことが明らかで、だから例えば高橋氏は「暗黒卿」と呼ばれてたわけだけど(もちろん褒め言葉じゃなかったよ、念のため)、亀の甲より年の功、時間が経つうちに、うまいこと整合的な理屈をひねり出した。
「反官僚」
というやつ。日銀という官僚組織をぶち壊さないとリフレは実現できない、と。「反官僚」が膠となって、リフレ+構造改革というキメラには、血が通い始めた。
このキメラに染まって、「改革なくして成長なし」に反対してたというオリジンから「進化」しちゃったリフレ派がまずいる。たとえば田中氏。もともと岩田(規)氏みたいに、ミクロ的には政府介入大反対という素地があって、この「進化」はハードルが低かった。

付け加えるべきものは何もないね。

あと、この同じ増田の次の指摘は面白い。
http://anond.hatelabo.jp/20110325230122

もっとどぎつく言えば、ウチとソトとでダブスタなんだよね。
このダブスタはメタ的でもあって、党派的だとソトから言われると党派的じゃないと反発するくせに、
増税・デフレ・名目ゼロ成長・失業個人責任・天下り容認・日銀財務省擁護・権威主義・御用学者という一連の言葉には密接な関連ありそう。増収・リフレ・名目成長・失業回避・天下り根絶・日銀財務省批判・非権威・名無し学者が反対側
http://twitter.com/YoichiTakahashi/status/34977101610225664
というウチからの党派の色付けに対して、「リフレ派」は党派じゃないんだからそんな色分けをするな、なんて批判は一切しない。こういうビヘイビアをとりながら、ボクたちは党派的じゃありませんなんて言ったって、信じてもらえるわけないのに。

「リフレには右も左もない」「非党派的主張」だというのが、いかに欺瞞的か、と。

追記6)
しかし、それにしても、ここまでおかしい奴らだとはちょっと思ってなかったな・・・orz。


たまたま大震災があったから、余計に変なところが浮き出る結果になってる。


あぁ、「リフレ論・リフレ政策とリフレ派は違います!」のフレーズが虚しく響くなぁ(遠い目)