ネット○○派 part318

別に専門家全体を信じるなとかそういうことを言いたいんじゃないけれど、リフレ派にしろニセ科学批判にしろ、結局その道の「専門家」の言ってることが相当おかしかったりするところにも問題があるんじゃないですか。


リフレ派の場合、そういう点は明らかなので繰り返さないけど、おかしい話を仲間内で批判できなくなってる時点でもう終わってますでしょう?


ニセ科学批判の場合はちょっと話が複雑で、プロの「科学者」はいくら自然科学の専門家でも疑似科学問題や懐疑論の専門家じゃないので、微妙に話がずれる。


にもかかわらず、プロの自然科学者だという看板がなぜか非常に有効で、ニセ科学批判を主導するのはみなその筋の人たちばかりであると。もっともこれは日本のニセ科学批判だけではなくて、海外の疑似科学批判をやるような団体もどうもそうらしいように見えるけれども。


で、「ニセ科学」という切り分け・レッテル張りをやっていても自分たちは「単純な善悪二元論はやっていない」と抗弁したり、科学の問題と社会の問題を簡単にごっちゃにしてしまって疑問を感じなくなってしまってる。

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某所で、相も変わらず「科学のレッテル悪用」について本気で信じている人を見かけてしまったので、もう一度書いておこうと思うけれども、科学的でないものを科学的であるといって信用させるやり方がけしからんというその問題意識そのものは分かるわけです。ホメオパシーなんかはまさにそうでしょうと。


ただ、それってもう科学の問題じゃなくなってしまってるんですよね。商品の表示とかそっちの方の問題で、そういう問題にまで科学の側から首を突っ込むんですかということになっちゃう。

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実は、この時点でニセ科学批判のほうも同じことをやってしまっているわけで、どう考えても筋の通らない話をプロの自然科学者(それもご専門ではまともなはずの先生たち)が語って素人を信用させちゃっているやり方そのものは、「ニセ科学批判」もあまり違いがない。


ミイラ取りがミイラというのは、このことなんですよ。


で、こういうことを書くと、例によっていかに自分たちは正しいかというなんちゃって議論が延々と続くのでやってられなくなるわけで。