ネット○○派 part294 「ニセ科学」という単語を使うのはもうやめようよ

項を改めると、こう書いてみても思うのは、もうなんでもかんでも「ニセ科学」というのやめません?


たとえば、放射性物質に不安がる人、特に親御さんがたが、オーソドックスな見解を受け入れられずにますます不安が昂進するのはもっともな話であって、そこで「ニセ科学信者」みたいな扱いしても全く意味がない。


ここは、やっぱり「ニセ科学」というよりも、それなりに妥当だと思われる情報を辛抱強く伝えることをする以外になくて、それ以上は科学の任でもでもないし科学者さんにやれとも誰も言わないと思いますよ。不安の解消なんて科学にできゃしないんだから。

それよりも気になるのは、昨今「ニセ科学」という言葉の使われ方が本当にただのレッテルに堕している感があって、まるで中身がない。そこで間違い科学だの非科学だのくだらない議論をやったって、結局これらの議論はほとんど無駄になっている。


このあたり、「ホメオパシー」という言葉の使われ方ももうレッテル以外の何ものでもなくなっているあたりも同様で、も、なーんも考えられてないよね。

結局、「ニセ科学」というレッテル張りが、まさに「単純な善悪二元論」で対象を切り取って「批判する」(ただしそれは「なんちゃって『批判』」でしかないけれど)という機能しか持ててない。。。いや、前も書いたようにそれでなんか議論のテクニックとかレトリックになるならまだいいけど、もうまったくそういうことがない。「ニセ科学」という悪を批判する自分たちは正義だという意識を煽ってるだけ。まさに、
https://twitter.com/#!/samakitakeo/status/107364957229826048

ぼくはニセ科学はいつでも誰でも批判するのが当然だと思う

と言って、「正しい自分たち」に他人を巻き込まんとしているだけだ。つまり、「ニセ科学」という言葉は扇動のツールにしかなってない。


だから、、、もうニセ科学批判の人たちは仕方がない、「ニセ科学」を批判してるつもりになっててそうやりたいなら勝手にやればよろしいけれど、それ以外の人たちは「ニセ科学」という単語を安易に使わないようにした方がいいんでないかと思う。


それくらい、「ニセ科学」という言葉がスカスカになってきつつあると思いますよ。