ネット○○派 part269 扇動する人される人

分かりやすーいたとえ話を一ついうと、ニセ科学批判のなかに、「右だろうが左だろうが、合理性に欠く、科学的根拠のないもの科学を詐称するものを批判しているだけだ」と豪語する勇ましい人がいるとして、まあ結構な支持を得ているとしますでしょう?で、ホメオパシー叩きをやると大いに受けると。


ところが、漢方や鍼を叩くのかというとどうもそうではないらしいし、扱いに差がある。にもかかわらず、支持される。

つまり、この場合の問題はこういうことになりますわな。


仮に、「合理性科学性に欠くものはなんでも批判するし、ただそれだけだ」「右も左もない」というのが本気だとしたら、自分のバイアスに対する自覚がないということになる。(ちなみに「優先順位問題」はこのバイアスに対する批判を打ち消したいがための屁理屈であるというのは、このブログのかなり初期から書いている)


そうではない、自覚はあるけどこういう勇ましいことを言うんだとしたら、そりゃ単にネタで釣ってるだけの扇動家。


では、書き手だけの問題かというとやっぱりそれだけでは片手落ちで、読み手の問題もあって、この手のバイアスが分からずうかうか信用しちゃうので、安直に支持して「そうだそうだ」とやる。だって、見かけは正しいんだから。科学だのなんだの言って騙すホメオパシーは「悪」だと言ってしまえば、そりゃそうなりますよ。


ところが、そっから先はあまり考えないらしいのね。で、あとは仲間内で傷のなめあいなりなんなりやればよい。


なにより、書き手がそういうものを書くのは読み手が喜んで読むからで、余計に悪循環なんですよ。


かくしてネット○○派ができましたって話なんでね。。。扇動と言って悪ければ、こうやって「ネタ」は毎度消費されていますと言ってもかまわない。ネット右翼からなにから大体同じで、このパターンだと思います。


もし、仮に「リテラシー」を云々するならこういう部分をまず問題にしていただきたいものであって、他は後回しで一向に構わないと思うんですよね。だって、本当にネットで騙すのは簡単だし、また簡単に騙されるものでもあるんだから。