ネット○○派 part238 bewaadさんのリフレ派批判

いや、bewaadさんの最新の記事はものすごいとしか言えないな。
http://d.hatena.ne.jp/bewaad/20110401/p1
飯田・高橋・浜田、3先生をメッタギリにしたのちに、

誤った日銀批判こそがリフレ政策の信頼性をより大きく傷つけるものとwebmasterは考えています。日銀批判は正しく行っていただきたい、そうでないと、日銀以上にリフレ論者が信頼されなくなってしまう、と指摘することこそがリフレ実現への第一歩であり、過てる日銀批判への批判に躊躇する方が、よほど日銀を利するものではないでしょうか。

と締める。bewaadさんの切れ味が冴えてるように見える。というか、もう本当に心中思うところがあるんだなというのが伝わってくる記事だった。ここのところのリフレ派の無茶苦茶ぶりは、bewaadさんも見てたはずだから、憤懣がたまっておられるんではないだろうか。

・・・

これを僕のほうに引きつけて読んで思ったことは、ひとつは、リフレ派のこれだけの論客の言ってることが、こと日本銀行陰謀論に関するものに限っても「トンデモ」であって、日銀のイメージを落とすようにしか機能してないってこと。


批判にそもそも根拠がないので、本当にただの「トンデモ」と同じレベルと言ってよいと思う。引用された飯田先生の発言とか、日銀叩きと官僚叩きをかけていてとりわけひどいよね。


もう一つは、にもかかわらず、リフレ派って「自分たちは正しい」というスタンスでいること。だからシノドスのなかで知識人とそこに群れる半可通が遊んでいられるわけで、彼らを支えてるものって単に「リフレが正しいに決まってる」「こんなことも知らんのか」という意識しかないと思うんですけど、そういう人たちがトンデモ化してる、あるいはトンデモ言説を恬として信じ込んで恥じてないという現実、これですよね。


いや、これで、シノドスという入れ物のなかでニセ科学批判とリフレ派が同居してんですよ。ニセ科学批判のほうは「ニセ科学を叩く」ことを使命にしている一方で、リフレ派そのものがいわば「ニセ科学」っぽくなってしまっているわけだ。しかも、高名な「経済学者」という肩書きの信用で釣っているし。もうちゃんちゃらおかしいとしか言いようがない。本来ならば、ニセ科学批判のほうがリフレ派を叩くとか、シノドスから出る(あるいは追い出す)とかしないと、筋が通らないところです。

・・・

リフレそのものが間違ってるわけではないと僕も思うんだけれども、ネット○○派としての「リフレ派」になった瞬間にこうなってしまう。○○派内部での批判が利かないので、「先生」の言うことを信じて、そこに群れる半可通がおべっか言って遊んでるしかなくなる。


そこにあるのは、「自分たちは正しい」という意識で群れる人々。そういう人たちが「自分たちの正しさ」に中毒していっているんだと思うんだが。


そして、肝心の「リフレ」のほうは、個人攻撃だ市民革命だと絶叫する人を尻目にして、おそらくなんも行われない・・・・・