ネット○○派 part221 矛盾の遠因

「知的」で「誠実」な「りふれは」: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
ソーシャルなクルーグマン: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
構造改革ってなあに?: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

・・・最後の記事のコメント欄で飯田先生が半分くらい答を書いてる。

安定的なインフレは市場を効率的な状況へと近づけます.ミクロ政策に最も冷淡なグループはそれで問題は終わり.そして,ミクロ政策を必要だと考えている人にとっては,市場が効率的な方が社会政策のコストが低下するので望ましい(つまり景況の改善によって大切なことがやりやすくなった)と考える.失業者対策のコストは失業者数の増加関数であることを想起ください.これが,社会政策について全然違う見解を持っているのになんか同じ主張をしている(=欺瞞・野合があるように感じる)メカニズムかと思います.

これはまだ分かる。これが、
ソーシャルなクルーグマン: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

実は、日本に特殊な現象ですが、上に見たような「ソーシャル」なクルーグマンの主張とは全く正反対のイデオロギーを振り回し、ハイエクフリードマンを教祖と仰ぎ、竹中平蔵を父と敬い、高橋洋一を兄と慕う一群の連中が、ただ次の一節についてのみクルーグマンと見解が一致しているからといって、

>日本経済はまだデフレの崖っぷちにある。経済をさらに上向かせるには、日銀が2%強の物価上昇率を目標に掲げるよう私は提案してきたが、いまも同じだ。

自分たちを「リフレ派」と称し、なんと、構造改革派vsリフレ派の対立こそが経済政策のすべてであるかの如く言いつのるという奇怪な現象があるのですね。

を経過して、ついにみんなの党に至ってる、という理解でいいんでしょうね、たぶん。ハイエクフリードマンを教祖と仰ぎって池信先生じゃないかと笑っちゃったんだが。


なんというの、リフレをやろうと結集してたつもりが、知らん間にみんなの党にのっとられた、みたいな感じでもあるんじゃないの?しかも、みんなの党にリフレをやる意志があるのかどうかさえ、あるとしても実現可能性が全く分からんという。


繰り返し書くと、みんなの党流の世界観を支持する人はいていいと思うし、それがダメだとも思わないけど、単に「リフレやれば景気回復」+「官僚叩き」程度の認識の一般人を騙して釣れる構造になってる。


で、みんなの党の予算修正案がでると、リフレ派の先生たちはみな黙る。いやいや。いかんでしょ。それはいかんでしょ。