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http://d.hatena.ne.jp/logic_master/20110122/1295669486

こういう発想は私には理解できないんですが?

規制反対運動はしたいけど、在特会とは組みたくない。でも、徹底的な「表現の自由」を訴えるなら、在特会の「ヘイトスピーチ」は容認せざるを得ず、つまり反対運動の同士として容認しなければならない。
この矛盾を解消するには、政治的に問答無用で「在特会とは組めない」と主張するしかなく、あとは適当に理屈をくっつけるだけだ。
http://d.hatena.ne.jp/jura03/20110116/p1

このひとが矛盾と称しているものは矛盾でも何でもありません。詭弁の典型例ですね。
そもそも「ヘイトスピーチ」というものは、その対象となる人達にとっての害意の表明であり、その人達に対する脅迫行為だと私は理解しています。普通はそうではないんですか?そのような行為を「表現」と即座に見なすことは出来ません。何かしらの議論なり、根拠なりが必要でしょう。
もちろん、、「在特会の「ヘイトスピーチ」」も含めたあらゆるものを表現と認めるようなラジカルな表現の自由を主張する立場も当然ありうるでしょうが、性表現規制に反対する為に、そこまでラジカルな表現の自由に立脚する必要は無いでしょう。
そういうわけで、こういう為にする議論は感心しません。

ヘイトスピーチと過激な性表現を切り分けることができれば、政治運動としても別にすることができる。


それにヘイトスピーチの規制は言論の自由とのかかわりの中でいろいろ議論があるようだけれども、最終的には差別だということがいろんな規制の根拠になっているだろうとも思う。もっともです。


ただ、条例改正反対を煽りまくった山口貴士弁護士はヘイトスピーチ規制に否定的らしいですよ。ちょっと古い記事だけども。
【石原慎太郎】姜尚中氏の福岡応援に石原知事反発 「怪しげな外国人」【問題発言】: 弁護士山口貴士大いに語る

また、私は、ヘイトスピーチ(人をその人の人種や民族、宗教、性別、性的指向を理由に貶めたり暴力や差別的行為を煽動するような言動)に対する法的な規制については、否定的な立場ですが

イスラムの預言者風刺漫画とホロコースト風刺漫画: 弁護士山口貴士大いに語る

私はホロコースト否定論者ではありませんし、ホロコースト否定論を初めとする歴史修正主義については批判的な立場です。しかしながら、今回、「ホロコースト否定論」を初めとする「ヘイトスピーチ」を法により禁圧化してきた西欧諸国がイラン紙ハムシャハリに「一本取られた」ことはいささか痛快に感じています。
 イスラム預言者を風刺することを「表現の自由」の名において認める以上、ホロコーストについて否定する議論についても「表現の自由」を認めることは当然のことだと思いますし、これを否定することはダブルスタンダードのそしりを免れないでしょう。
 西欧諸国にとって、表現の自由の対立利益は、「集団の人権」ではありえず、「個人の人権」でしかありえないという表現の自由に関する原点に立ち戻って考えれば、直すよい機会だと思いますし、わが国に「ヘイト・スピーチ」規制を持ち込もうとしている人たちも、表現の自由の意味を今一度考え直して頂きたいと思うのです。

つまり、ヘイトスピーチ表現の自由の範囲内で論じている。今は考えを変えちゃったのだろうか。どうだろう。
追記:ちょっと調べてみたら、考えは変わってないようですね。
「集団的人権論」に対する反駁: 弁護士山口貴士大いに語る


いちいち確認してないが、おそらくこの程度にラディカル、あるいはこのレベルに近いところまで煽られてる人は、それなりの数いるのではないかと思う。だから僕も「徹底的な『表現の自由』を訴えるなら」という前提を付した。


ま、いずれにせよ煽り手がこれですから。