ネット○○派 part174 「非まとも」認定

Mochimasa on Twitter: "私が通常医療の拒否を伴わないホメオパシー団体も批判すべきだと考えるのは、ホメオパシーを信じている時点でまともじゃないから。"

私が通常医療の拒否を伴わないホメオパシー団体も批判すべきだと考えるのは、ホメオパシーを信じている時点でまともじゃないから。

結局、ホメオパシー叩きの根拠は、「通常医療の拒否」よりも、「ホメオパシーを信じている人たちはまともじゃないから」になってしまった。正直でよろしいとは言える。「まとも」か否かをこうも簡単に判定するのは、スターリン並みに危ないんじゃないの、とは思うけど。


合理主義を信頼するのは全然いいのだけど、ならなんで、

「通常医療の拒否を伴わない鍼灸も批判すべきだと考えるのは、鍼灸を信じている時点でまともじゃないから」

と言えないか、という問題につながる。漢方薬の扱いについてもそうだ。「経験に頼って漢方薬を処方する医者はまともじゃない」となぜ言えないか。ホメオパシーにも東洋医学にも批判的な医者は現にいるのだから、別に孤立しないし。


それに、おそらくそういう立場をとるほうが、海外の懐疑主義者たちの擬似科学批判に近いと思う。ただ、こういう立場は日本では過激に見えるので、支持者は減る。


ドイツの懐疑主義者団体も、それこそ「まともじゃない」と思った対象を罵倒するだけになりやすいので、それで内ゲバやってることは書いた。この手の団体を僕は支持しないが、わかりやすいだけまだまし。
http://d.hatena.ne.jp/jura03/20100204/p2

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そこでヘタレるのが、日本のニセ科学批判のダメなところだ。実際、菊池先生が漢方薬を否定しないので安心した、みたいなことを言っているコメントも見たことがある。意図は分かる。政治的左右に幅広く支持を集めたいという気持ちは分かる。


とはいえ、こうも簡単に「非まとも」認定する人がいて、またそれを疑問に思わないんだったら、その路線で徹底してもらいたい。懐疑主義者・合理主義者の本領として、政治的に基本的には左、日本なら天皇制も葬式仏教も否定する、反米左翼。権力の拡大が怖いと思うなら人権擁護法案も条例改正も大反対。それで悪いことは何もない。たんに、ついていける人が減るだろうというだけ。



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表面上は科学の問題にしておいて、なんとなく信頼があり気にみえながら、実際は支持者確保のために相当政治的で、本音は「あいつはまともじゃないから」叩いていいと思ってる。


ネット右翼は、簡単に反日・在日のレッテルを貼って「まともじゃない」と言うけれど、正直なだけネット右翼のほうがまだましなんじゃないか。