ネット○○派 part163 美しすぎる自己正当化

http://twitter.com/kuromaru_/status/15412206686445569

kuromaru_ 別冊少年マガジンの編集者さんの個人的な見解です。とても心打たれました。漫画家は自分のことを話すのが苦手。そんな漫画家の気持ちを本当によく理解し、都条例が作家にもたらす恐怖を書いてくださっています。どうか一度読んでみてください。お願いします。

http://betsumaga.weblogs.jp/blog/2010/12/post-4a58.html

我々、出版に関わる人間は「かもしれない」を怖れます。表現に携わるとは、その責任を問われることに他なりません。この表現が誰かを傷つける「かもしれない」、何かに悪影響を与える「かもしれない」。表現し、創作することは、常にその恐怖を持つことができる人間にしか許されてはならない。特に「マスメディア」と呼ばれる我々は。

だからこそ作家を守るのがあなたがたのお役目ではないの?誰かを傷つけるかもしれないから、たとえば「少年漫画の主人公にタバコを吸わせません」という自主規制を正当化する理由にそれがなるか?逆だろう。本当にそう思うなら、主人公には堂々とタバコを吸わせるべきなんじゃないの?

芸術は過程こそが本懐である、という考え方はあるかもしれませんが、僕の担当する漫画家さんたちは皆、「読んでもらう」ために漫画を描いている。それも少年達に読んで貰いたいと思って漫画を描いている。販売されない、読まれない。そういう状況が職業漫画家にとってのどれだけの恐怖か。

読まれるようにしてください。自主規制はできるだけ少なくして。

 なにが規制されるのか、よくわからんのです。条文を何度読んでも、何度考えても、ぜんぜんわからないのです。「著しく不当に賛美し、誇張するように」ってなんですか? 何を根拠に、何を比較の対象にこのよくわからない基準を判定するんですか? それが書いてない。どこにも書いてない。誰も説明してくれない。

今までの運用を見ればよいではありませんか。

 こんな状態では、なにを描いても規制される「かもしれない」。言いがかりに近いことを言われる可能性だってあります。

可能性じゃなくて、もうそうなってるんじゃありませんか。外部の団体にちょっとなんか言われたら、自主規制。


あの、こういう美しい自己正当化を語って感動して陶酔される方々は結構なんですが、ひねた人間からすると、アホくさ、以上の感想がない。悪いけど、この陶酔には乗れないわ。