当世コロッセオ事情

なぜ小沢氏は「ニコニコ動画」を選んだのか? | ニコニコニュース
僕も小沢さんのニコ生を興味本位でちょっと見た。意外だったのは裁判の話を延々始めてしまって、、、いまさらそんな話をしても仕方なかろうにとは確かに思った。


さらに「質問にすべて答えます!」とタイトルをつけてる割りに、パネラーの間で話をまわしてしまったので、コメントをつけている視聴者たちが不満爆発、「パネラー引っ込め」「質問を読め」「TVじゃなくてニコ生だろ!」という感じになった。ニコニコ動画はあのコメント表示が嫌いなので非表示にして横目で見ていたけれど、もううんざり。この人たちはちょっとおかしいんじゃないか。


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NGコメントや規制があるのに双方向もなにもなかろうというコメントがついてるけれど、僕はそうは思わないというか、ちょっと違うと思う。


そりゃそうだろう。何万人だかの視聴者がいて、本当に自由にしたらパンクするに相違ないし、おかしい奴らのコメントは前もって規制しておくのが当然だ。それに、たしか「言行不一致の権化」みたいな小沢さんに対する批判コメントも僕は見たよ。批判を一律排除したわけではなかった。


質問だって、たとえ素人の思いつきでもいいものはあるだろうけど、ほとんどはカスカスに決まってる。なんでアホみたいな質問にいちいち答えにゃならんのか。交通整理が必要なのは当たり前じゃないの。


ようはそこで見たのは、確かに小沢さんがマスメディアの編集を経ないで直接何かを語ってるという側面はあったけれど、でもあれを「双方向」と言えるのかどうかよく分からない代物だった。ラジオやテレビのの投稿番組だって「双方向」なんだから、わざわざニコ生で双方向だっていう必要ない。


現実におこなわれていたのは、競馬場で最後の直線に入ってからワーワーわめいている人たち、野球場で「真弓のあほー、金本引退せー」とやじる人たち、、、ようはコロッセオで剣士相手にやじっている人たちと同じことだった。テレビの前で「お前はアホか」とか「何言うてんねん」と突っ込むのは誰でもやることだろうけれど、それが字で見えているだけ。


つまり、「小沢一郎」という何ごとかに興じている人たちの集団で、思い通りに「小沢一郎」が何かを語れば「よし!」「首相をやってくれ!」とか言ったり、あるいは「パネラー黙れ」「小菅さんかわいい」とか打ち込んでは面白がっているだけにしか見えなかった。だから、途中でアホくさくなってとっとと見るのやめた。


これが「直接性」「双方向性」だったら、いらんわな。なんかもっと脱力したやつのニコ生は見たことがあって、その程度ならまあ気楽だったけど、小沢さんみたいな人になると、ネット民のお祭り好きだけが目立ってしまってもうどうにもならないなあとあらためて感じた次第。