文脈の混ざり方

それで言うと、ホメオパシーは医療だと見せかけてるから批判してるんだって信じてる人、やっぱりいるみたいなんだけどね。つまり、ラベリングの悪用論。まあ、これはこれでいいのですが。


他方で、「反科学的」で「通常医療を拒否させる」ようなことを主張する、いわゆる「害のないものの害」が問題なんだったら、ラベリングの悪用論はたいして重要じゃないんだ。だから、仮にホメオパシーが科学を装わなくなったり、医療の看板を下ろすとしても、まだ批判できるし批判しなければいけなくなるわけだ。


・・・とまあ、こんな感じで文脈がこんがらがってるわけで、もしもラベリングの悪用論からニセ科学批判にシンパシーを感じてホメオパシー叩いてるなら、少なくともニセ科学批判とは立場を分けといてもらいたいのだな。。。とか書いたらニセ科学批判も建前を主張するかもしれんが、そうなるとラベリングの悪用論と害のないものの害論でごっちゃになりますわな。なんでもいいからホメオパシーを叩く、という話になっちゃう。


もっとも、ホメオパシーを占いと同列においてくれと主張するなら、鍼も占い扱いにして、はり師なんて国家資格はやめろと主張するのが筋だとは思うけれどもね。