ネット○○派 part26 「論理的」であるべき「理系」諸君

お盆休みの時間つぶしに、以下の矛盾を解いてくれたまえ。


菊池先生の記事。
http://synodos.livedoor.biz/archives/1489736.html

どのような流儀のホメオパシーであれ、「害のないものによる害」は起こりうる。(略)


ホメオパシーは数ある代替医療のなかでももっとも奇妙なもののひとつである。現代の目でみればその主張は医療よりは魔術というべきもので、そして自明に誤っている。その自明性にぼくはかえって大きな衝撃を受ける。

ホメオパシーは「大きな衝撃を受け」るほどに「自明に誤って」いる、つまりホメオパシーの全否定。


さて、はてブ
http://b.hatena.ne.jp/entry/anond.hatelabo.jp/20100814065119

NATROM 医療 イギリスでのホメオパシーの成功例。ホメオパシーはカウンセリング効果を高める道具に過ぎない。

shishitani 増田, ニセ科学 カウンセリングでしょ?って突っ込まれてるけど、本来そうあるべきなんだろうなぁ。ホメオパス側・現代科学医療側の双方が、どこまでが自分のできること・できないことかを、双方の敬意の下で正しく認識している状況 2010/08/14

つまり、ホメオパシーの部分的肯定。


この矛盾をどう解くべきか。


・・・


第一は、「菊池先生の主張は実はホメオパシーの全否定ではなかった」。これは、今後、ニセ科学批判の消費者問題化をますますすすめるでしょうね。というより、ニセ科学批判の自殺だ。ニセ科学でも役に立てばいいとなると科学の問題を超えるし、だいたいそんな懐疑論者なんているもんかって話になる。


第二は、「イギリスのホメオパシーなら許容できると言う人たちは、そもそもニセ科学批判をやってない」。つまり、分野違い。したがって、「ニセ科学」タグはすぐにはずしてもらって「消費者問題」等々のカテゴリで論じてもらうべきだと思う。


僕は以上のように考えるが、「論理的」であるべきはずの「理系」の人々は、この矛盾をいかに解くか。さてさて。