ネット○○派 part16

http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20100802/p2

今のチキさん御自身は「株式会社シノドス」(代表取締役芹沢一也)をベースに「シノドスセミナーの企画、シノドス関連のメルマガ・書籍etcの編集」「原稿執筆」「メディア出演、講演etc」を御仕事にされているようなので、その辺からそういうチョイスに至った(そしてそれを公言される)理由もうっすらと見えてくるのかなと・・・(苦笑) そこまで詮索せずとも、元々がそういう方だったというだけの事じゃないでしょうか?

要するに、シノドスは事務所代わり、という感じかな。なんか、チキさんがはてなでブログをやっておられたころにはちょっと想像できなかった展開だなあと、チキさんが司会しているTBSラジオ『Dig』のポッドキャストを聞きながら思いました。だまされたとは言わないけれど。自分も素朴に過ぎたなあ。


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ま、それはともかく、僕が興味があるのはネット○○派のほうで、結局その言や善し、現実にどうするのかという時点になると、どうにもならないか、どうにもしないかのどっちかになる。したがって現実が動かないのでネット上で集団発狂するという展開が、お決まりになってるように見える。


ざっとブログが出始めてからのことから思い返して不思議だったのは、今でも不思議なんだけど、ブログ界隈の有名人や「アルファ・ブロガー(笑)」と直接コンタクトをとると喜びを感じる人間がいるんだな。自分がリスペクトしている人と会話ができた!という感じ。もちろん、コメント欄での会話には一定の当たり前の距離感は必要だけど、でも「あの○○さんだー!」みたいな感覚、これが不思議だった。で、この「○○さん」が中心になってまとまりができて、、、というのがお決まりのパターン。


Twitterがよろしくないのは、リアル有名人と直に接触できるような錯覚があって、本当に嬉しがれてしまう。Twitterを有名人が強くお勧めしている理由は、なんとなく想像できる。本当に便利なんだと思うけど、逆方向からみると気色の悪いことにも使える。そういう意味では、ブログよりたちが悪い。


この気色悪さをなんと言えばいいのか、どうもよくわからない。けれど、とーきどき思うのが、一般論としてネット○○派は、こういうリスペクトされる側とリスペクトする側の関係を維持することそのものが目的になってしまっているのかなと思う。率直に、「あの○○さん」としてリスペクトされる側にいることは気持ちのいいものですよ。そこで党派としてのまとまりを維持することが優先されてしまって、主張の正当性なり洗練なりはおきざりにされてしまう。だから、集団発狂しても止める人がいない。


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リスペクトされる側とリスペクトする側の究極って、たとえばリフレ派ならこういうことじゃないの。
クルーグマン教授が日銀擁護? ( 経済学 ) - 岩本康志のブログ - Yahoo!ブログ
NYTのクルーグマンのコラムを読んでみた時期が僕にもあって、、、確かに得るものがないとは言わないし面白いんだけれど、でもあの人の政治的傾向とか考えるとどういう風に受け止めたらいいのか微妙で、そこが僕にはよくわからなくてやめてしまった。もったいないことしたね。


でもあれでしょう。経済学の天才の思いつきをリスペクトしていると、言うことが多少変わっても堂々と擁護するんだから、そういうこともネットのリフレ派にあきれてしまった理由のひとつなんだよな。。。

つまり,米国が今後どう転んでも,クルーグマン教授が論争に負けることはない。

オチがこれだもの。よくできてる。これだからネットのリフレ派も「『正しい』議論」ができるかもしれないけど、現実が動かなくて発狂しだすんだろうな。。。


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なんか、ネット○○派ってどれも同じだ。ご本尊をいくつかこしらえて、教義を信奉する。誰かが教義を否定しないまでも疑問を呈しただけで、「お前は異教徒に違いない!」といって排撃する。そのパターンの繰り返し。


ゆとりゆとりって馬鹿にするけどさ。本当にゆとりのこといえる大人が一体どれくらいいるんだよって。