血液型性格判断と干支占い

上の資料の、血液型性格判断の項目を読んでも、やっぱり良く分からない。


単に科学として間違っているというだけなら、淡々と「調査」「研究」のおかしさを指摘するだけで十分なのに、

間違った説や占いにより自分の性格が歪められるとは、怖いことではないでしょうか。

とか

血液型性格判断が差別につながることを理解していただきたいと思います。話を盛り上げようと血液型をネタにしているその横で、傷ついている人がいるかもしれません。「ブラッドタイプ・ハラスメント(ブラハラ)」とも言われます。
また、仲の良くない人について、「あいつは○型で相性が悪いから仕方ないよ」などと自分を納得させてしまうことはないでしょうか?その人自身を見ずに、血液型で判断してしまうのは、とても悲しいことです。

とか書いちゃう。これ、いらなくね??


だって、これは干支占いと全く同じで、亥年生まれのオヤジは猪突猛進だとか、よく言われてたよ。


つまり、こういう部分に踏み込むなら、あらゆる占いを全否定しなければならない。


だいたい、血液型性格判断の「科学的根拠」だって、ごく一般の人たちはよく知らない。亥年生まれは猪突猛進、以上の認識は血液型性格判断でももたれてないはずだと思う。


となると、理の当然として、血液型性格判断から、占星術から、干支占いまで全部否定するのが本当じゃないの?


外国のSkepticsたちがオカルト批判やキリスト教批判を熱心にやるのはそこの絡みであって、彼らが信じる「合理主義的世界観」を押し広めることが世界にとって正しいことだと信じているから、だから団体を作って意味不明のパフォーマンスをしたり、雑誌でオカルトを罵倒したりするわけだ。


日本の場合、そこのところで腰が引けてる、あるいは腰が引けているふりをする。優等生的にあくまで科学分野に限定しようとする。でも、書いていることをよく読むと、科学分野に限定する根拠が非常に怪しくなってしまう。だから、あ、本音は海外のSkepticsと違わないのに、建前だけ変えてるんだなーというのが見え見え。頭隠して尻隠さず。ずるい。


あ、いや、この冊子を読むと中身それ自体は日本の「ニセ科学批判」観の標準というべきであって、作られた先生がたは善意なんだろうけども、あの、それ、のせられてるだけですからと言いたくなってしまうんだ。