対策は自明

http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/23093/1/pseudoscience.pdf
通読した。ま、標準的な「ニセ科学批判」観なんじゃないのかな。僕は最初の「まえがき」相当部分から気に食わないんだけど。「世界と語れる思考方法というのはすごいんじゃないか」ってなんだよ、その「すごい」って。みたいな。


本編はいつもの調子でアホくさいので省略するけれど、一点だけあげると、長島先生の解説の次の部分はおかしいよ。
http://astro.edu.nagasaki-u.ac.jp/~masa/pseudoscience.html

個人的に気に入っているのは、このタイトルです。ある意味あきらめの境地に達したとも言えるでしょうが、残念ながらニセ科学(疑似科学)は今後も生まれてくるでしょう。科学が未完の体系である以上、また人が生きる上で将来への不安が必ずある以上、あの手この手で新たなニセ科学が生まれてくると思います。そこにどういう対策を立てるかは決して自明なことではありません。ひたすら悩み、できることをやるしかないのかもしれません。しかし、裏を返せば「できることはある」わけです。最後の座談会から、そのあたりの悩みも読み取っていただければと思います。

諦めの境地に達したことは素晴らしいことだけれど、悩むことなんか何もない。対策は自明。日本のニセ科学批判はただの消費者運動・詐欺対策だから、消費者問題関連の運動や規制にもっとコミットすること。これだけ。学会が個別具体的に切り捨てるのが難しければ、ニセ科学批判団体を作って政治家を動かす。


自明でしょ?これしかないんだ。