だいたいホメオパスって何人いるの?

と思ってググってみた。
日本ホメオパシー医学協会は公称700人。
日本ホメオパシー医学協会

2008年5月現在は、その会員数は、学生を含め700名。

日本ホメパシー医学会の「認定医」とやらが、300人くらい?
日本ホメオパシー医学会のセミナーに参加して | ガンの辞典 編集長の『取材日記』
こんなもんで何をガタガタ言ってんだと。イギリスにしろドイツにしろ、全然数字が違うだろう、きっと。


たしかに由井寅子講演の体験談とか見るとゾッとするんだけども、この手の人間を排除するのは、そもそもからして不可能。だって、日本社会は一応自由だから。だからこそ対抗言論がきちんとあるわけで。そりゃあ、ドツボにはまる人もいるでしょうが、だからってある言説を絶対に認めないんだ排除するなんてのは、どんな全体主義社会か絶対主義国家かってことになっちゃう。


それにドイツのホメオパスの組合のサイトを見た時も、例のWHOの見解に対して内部では真っ向反論してたりして、必ずしも日本のだけがひどいトンデモだというわけでもなさそうだから、難しいんだよね。


もしも問題にするなら、こういう対処の方法でやっていくしかないんだと思うな。
ホメオパシーが自閉症を明確にターゲットにしています。: お父さんの[そらまめ式]自閉症療育

はっきりと「発達障害の子供たちが『治っていく』」と書いてあります。
具体的にこの人がどう語ったかは分かりませんが、こういうのって、医事法・薬事法違反にならないのか、不思議に思えるんですが、そのあたりはどうなんでしょうか。

法律違反を繰り返して、大きな実害がでるようなら警察が手を出さざるを得なくなると。こうなると、ニセ科学批判の範疇を超えて、社会問題になる。


次は、どの程度の被害・実害がでているかという問題になるけど、そういう推定は非常に難しいと思う(自分を被害者だと思っているのが多分いない)。だから被害の規模の目星が立てにくいのだけど、そこでニセ科学批判は社会正義と科学の二股をかけるので、ポジション的に最強。これで、いくらでもエスカレートして、「排除の論理」まで正当化してしまう。


現状は、そういう推定がなくても、別に社会問題化するほどの実害がない(警察がどう動くかは別にして)。詐欺だ詐欺だというけれど、社会問題扱いするにしても法律の範囲内なら手出しができない。法律違反ならニセ科学批判の出番ではなく、警察にお出ましいただくところ。


結局、ただ批判することと、過剰な心配や危機感を抱いて「この言説を排除せよ」と理屈を言うのは違う。ニセ科学批判はそこがちっとも分かってないと思う。


追記
よく考えたら、ホメオパシー医学協会とホメオパシー医学会あわせて1000人って、日本のニセ科学批判のコアな支持者と大して変わりがない(か、ちょっと多いくらい)と思う。ほれ、だから本気でやるなら団体を作れとさんざっぱら言ってるじゃないか。