その危機感の根拠って何?

あたしゃ、ニセ科学批判批判じゃなくて、ニセ科学批判をバカにしてるだけなんだけどね。
「ニセ科学批判批判」の成果:Chromeplated Rat

インフルエンザ、とりわけワクチンやタミフルに対してホメオパシー業者のかたがたがネガキャンをはっているのが現状なわけで

ニセ科学批判の人たちが陥りがちなのは、批判するのはいいけど周りが見えてないこと。たとえば、実際にホメオパシー経由でワクチンやタミフルを忌避する人って何人いるんだろうか。


そりゃ、お医者さんは直に患者さんに接してるから、普通よりもそういう人に会う確率は高いだろうけど、でも全体から見たときどうなるの?って。


常識的には、ホメオパシーなんかよりもマスメディアの影響力の方が断然大きいわけで、テレビ新聞できちんとまともな情報を流してくださいよとまず考えるのが当たり前。で、今のところ、無茶苦茶な報道をやってるかというとそうでもない。5月の報道は異常だったから、あれはニセ科学批判としては絶対に強く批判しなければならないところだったけども。


今は患者数は増えてるのに報道はずいぶん落ち着いている一方で、わが子にはやくワクチンを接種させたいという親がやたらに多いらしいということは伝えられている。ワクチンは無駄だなどとは報じられてないはず。これでいいんでないの。この期に及んでトンデモを真に受ける人のことはほっとくしか仕方がないし、ほっといても大して実害がない。


結局、そこまでの危機感を感じることの根拠のほうが怪しくなってくるわけだ。もちろん、ホメオパシーを批判することは否定しないけども。


むしろイギリスのこういう記事を読むと、日本では漢方薬を叩いてる方がニセ科学批判的にはよほどしっくり来るかもしれないと思ったな。