オタクと学者

これ書くと怒られるなあと思ったし、半分ネタだから別枠にするけど。


ニセ科学批判の心性って、二次元のキャラクターを偏愛するオタクがちょっとなんかあった時にすぐ怒る、みたいなのにすごく似てる。


まず、どんな分野でも学者って「オタク」みたいでないとやってられない。否定的な意味ではなくて、これはそんなものだと思うんですよ。


で、科学を悪用して詐欺をするのは認められない!っての、むかーしあった2ちゃんのキャラクター利用問題と同じで、あの連中の、自分たちのキャラクターを勝手に使うなって感情と、非常によく似ています。つまり、自分が大事にしているものを傷つけられてるという感情。


よく科学は重要だって言いますけど、それ自体を否定する意図は全くないですよ。でもね。


と思ってたら、切込隊長が面白いこと書いてました。

 しまいには、ご自身の専門以外のところで他人の専門分野より私の専門のほうが重要だ、というお話をされるにいたるのですけれども、これがまた素人目から見てもイタイ指摘をされる機会がございます。何というか、ご自身の専門にあってはあれほど理路整然と素晴らしい論旨で議論をリードされながら、他人の土俵でも知的水準が通用すると確信したうえで自説を述べまくるものだから、取りまとめている側からしますと悶絶するほどクソのような議論を自信満々に述べられ、議場がどっちらけになります。お前は自分の世界のことだけ語ってろとつい口を出したくなるのですが、それが禁忌である場であったりするとなおさらストレスが溜まります。

学識経験者の学識以外の分野での判断力は素人並みな件: やまもといちろうBLOG(ブログ)
オタクの心性なんですよね。自分の好きなものがいかに重要か語りたがるって。でもそれは、ただの傲慢なんですよ。俺が好きな科学(キャラ)が傷つけられるのは許されない!これがどんなに大事か分かってない!という、学者(オタク)の傲慢。(繰り返しますけど、科学の重要性は一切否定しませんよ)


いや、そういう心性が一概に悪いこととは全く思わないし、むしろ大事なことでもあるんでしょうけど。たぶん、ネット右翼に似てくるのも根は同じものがありますよ、きっとね。


こっちはネットでそういうのを見飽きたから多少はすれたけど、ニセ科学批判に乗っちゃう人たちって、そこらへんを見誤って素直にネットの言説を信じちゃってるところがある。その意味で、ニセ科学に引っ掛かってる人となんにも違いがないように見えて仕方がないのです。