有機野菜とニセ科学

いつも読む金融系のブログを読んでたら、こうあった。ダイエットに野菜をたくさん取るようにした、野菜の質も大事だろうと考えて、近所の有機野菜専門のお惣菜屋や有機野菜が多いサラダパフェのあるレストランに行くようにした。


効果はあったそうなんだが、有機野菜の栄養的な優位さは科学的に否定されてるので、有機野菜を売り物にしている店はそれで値段を上乗せしてぼったくるという詐欺をやってるわけだ。


「有機野菜」も「血液型性格判断」並にニセ科学的であるならば、ま、せいぜい叩かれなければならないんだが、たぶん、そういうことにはならんでしょう。


同じ問題なんですよ。食する側の自己責任自己満足だって言っても、そういうことなら死にかけの人がトンデモ医療に手を出すのと変わらんだろうし、だいたいぼったくってることには何の違いもないんだから。詐欺ですよ、実害が出てるんですよ、善良な市民を騙してるんですよ。でも叩かない。叩くとしても、血液型性格判断ほどじゃあない。


なぜか。血液型性格判断のほうが叩きやすいからですよ。「優先順位問題だ」といって逃げるんですけどね、たいていは。


・・・と思って、ちょっとググってみたけど、結構巧妙。古い本では「アトピー、喘息などにも効果を発揮、キレる子どもを救うともいわれる有機野菜の秘密を徹底解明」とうたっているのがあったけど、新しいのは「安全性」を強調していて、栄養面からの健康効果はふせてますな。しかし、実際食う方は有機野菜のほうが栄養価も高いはずだと信じて食うんで、このあたりはずるい宣伝の仕方だなあという印象。環境面でも無農薬だからいいとは限らないそうだし、まあ、有機野菜・無農薬野菜を宣伝文句にする根拠がなさそう。分かる人が見たら、いくらでもトンデモ理論が出てきそうですよ。


世の中、こういうのに満ち満ちてるから、イチイチ怒っても仕方ないんだよね。