こういう私の態度は、ニセ科学批判に対する極めて批判的な姿勢とも関係があるのだろう。

たとえば、ホメオパシーに科学的根拠がないとして、かつホメオパシーを信奉する人が身の回りにいるとして、ホメオパシーは間違っていると説得して考えを変えさせることすら私にはできない。

科学リテラシーの問題だ」というわけにもいかないし、小学校の理科からやり直せと言っても意味がない。

それを無理にやると、ナポリの共和国の失敗のようになる。

ではどうするか、というところが問題で、ことはそれほど容易な問題ではない。現実的には普段から環境整備だけしておいて、ここぞという時がもしも来たらばっさりやるわけだけど、そのためにはじっと時を待つことが必要で、私の性格としてはそういう方が性にあっている。