呑兵衛雑談(7)右も左も治安維持法がお好き

さすがにこれは吹いた。
https://twitter.com/FumiHawk/status/522375621473607680

青木文鷹@FumiHawk
特定機密保護法って濫用が案外出来ない仕組みになってるし、そもそも『国の安全保障に関わる“行政機関の情報”が漏洩しないようにする』法律なので、国家転覆狙う革命分子か外国工作員、もしくは日本征服企む悪の秘密結社くらいしか生活に影響ないんだが…遂に朝日新聞は日本語すら読めなくなったか

https://twitter.com/desPAiR0906/status/522391526517649408

自称名無しリス @desPAiR0906
全部文言通り行くと思ってるおめでたい人? https://twitter.com/FumiHawk/status/522375621473607680

https://twitter.com/edonowest/status/522394433442947072

江戸西 @edonowest
治安維持法や軍機保護法はこれでもかという恣意的運用がされたのだが

恣意的運用云々で法律に反対するのは、人権擁護法案反対運動と同じで、とくに治安維持法との関連は扇動の道具としてさんざん利用されてきた。「治安維持法 人権擁護法案」でググるといくらでも出てくる。なにやら「平成の治安維持法」などとも言われていたらしい。

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正直言ってもういい加減にしてもらいたいんだが、ある法律に反対するときにすぐに「恣意的運用」「治安維持法」と言い出す光景には飽き飽きだ。

そもそも権力の行使なり、法律の運用なりの責任は最終的には国民に帰する。そこで「恣意的運用」をしたのであれば、そういうことを是認している国民の責任であって、ほかに持っていきようがない。知ったこっちゃないのだ。

もちろん、問題の指摘や議論はよいし、理解できる。しかし、議論のそもそもの前提からしてずれている。他人事のように「恣意的運用」を語るのはもうチャンチャラおかしい。極端な話、あらゆる権力や法律は恣意的運用が可能であって、「恣意的運用」をもとに反対するのであれば、軍隊警察はもとより、ありとあらゆる権力を否定してほしいと思う。しかし、そういう議論をしたいのではない、といわれるだろう。

であれば、なぜその権力を善用する、正しく使おうという考え方にならないか。

主権者としての自覚が完全に欠如しているというよりほかない。

特に左サイドは、上のように右を馬鹿にするが、ロジックそのものは人権擁護法案反対運動で展開された右翼によるロジックと全く同じであって、あなたたちに右翼を馬鹿にする権利は一切ないと、これは強く言っておきたい。

いまの右翼は、左翼がまいた種を収穫しているんだというのは、例えばこのあたりのことであって、右も左も同じレトリック、同じロジックなんだから、おかしいにもほどがある。

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個人的には、人権擁護法案も秘密保護法もどちらも必要だと考えている。権力を正しく使う覚悟がないのであれば、最初から民主主義なんてせずに、近代国家をやめてしまえばいいのだ。自覚も覚悟も当事者意識もない日本人にはそれがお似合いではないか。