ネット○○派 part413
この話に関しては、渡邊先生はまともなことを言ってますよ。
https://twitter.com/ynabe39/status/252913542938910720
専門家にできることは個別の問題についてそれぞれ「それは間違っているから信じないように」と繰り返し言い続けることだけで,「人々が変なものに騙されないようになる特効薬」などないのだと思う。
まあ、これが当たり前なんだと思うんですけど、ニセ科学批判の人たちの手にかかるとだいたい方向がずれちゃう。
https://twitter.com/kumikokatase/status/252914900119191552
何事についても、信じてしまう前に、一旦はそれは本当かどうか懐疑して調べてみる姿勢は必要ということを言っているだけなんですけれどね。
ニセ科学批判の人たちはたいていこれと似たようなことを言うんだけど、これが建前にすぎないと言うのは今まで書いてきたところで、ようは何を懐疑するか、あるいはどの程度懐疑するか、またその上で何をどの程度批判するか、という段階で極めて恣意的になっちゃう。
消費者問題の対象になるようなものについて「それは本当かどうか懐疑して調べてみる姿勢」は大事だというけど、じゃ他のことはどうなんですか。なんで漢方や鍼については許容しちゃうんですか、みたいなことになる。もちろん、宗教批判から天皇制批判まで視野を広く持っていてもいいわけですよ。
・・・まあ、ニセ科学批判の人たちでここまで筋を通して物を言う人って本当にいないんだな。自分たちに都合のいい対象について「懐疑しろ」というだけ。
そこで最初の渡邊先生のTweetに戻るんだけれども、結局そういうことしかできないし、だから素人は専門家の言うことをを「信」じるし、「信」じるしかないわけです。
一つは、だからこそ専門家にいい加減なことを言ってもらったら困るということ。素人は専門家を信頼するしかないんだから、そこで騙しにかかられるとどうにもならない。リフレ派みたいに。。。シノドスでニセ科学批判はリフレ派と同居してるけど、リフレ派を批判しない、懐疑しないんだから、だからいったん「懐疑」しろなんて建前がいかに空虚かということですよ。
もう一つは、そういうことなら別に「ニセ科学」として特別にカテゴリーわけをする必要性はないということ。単に専門家から見ていかがなものかと言うものについて、「それは違います」「正しくはこうです」と繰り返し情報発信するしかないんだから。
「ニセ科学」とか簡単に言っちゃってるけど、じゃ実際のところそんなカテゴリーをわざわざ作っておく必要があるのか。そこは「懐疑」しないんだものなぁ。。。
(追記)
この「懐疑」のあり方がいかに手前勝手かというと、たとえばリフレ派とニセ科学批判が一人の中で同居してたりする。。。別々の人なら「私経済ことよく知らないし」という言い訳もできるかもしれないけど、そうじゃない。
「信じるな、疑え」とか「懐疑しろ」と主張しながら、その実際はこんなものなんですよ。