ネット○○派 part56

菊池先生のブログから。3年前の記事。
kikulog

世の中には「漢方薬はメカニズムがわからないからニセ科学だ」などと言う人もいるようです。僕たちはそのような立場に与しません。薬が効くか効かないかは、臨床的に研究すればよいのです。臨床データによって「効く」ことが立証されているなら、メカニズムがわからなくても問題はありません。

西洋医学嫌いの人の中には、怪しげな代替医療漢方薬も十把一絡げにする人がいます。まったく違います。効果が臨床的に確認されているかいないかが、本質的に重要です。ホメオパシーなどは、残念ながら、その条件を満足しません

漢方薬は単に日本人になじみがあって、受容されてるからこういうことを平然と言える、にあたしは一票。そりゃホメオパシーと違って、何かが入ってるんだから「効く」ものもあるんだろうけど。


しかし、コメント欄見てもあっさり漢方薬の擁護する人が多いんだわ。いちいち引用しないけど、将来的に漢方薬のある部分は科学の言葉で説明されて、残りの部分は捨てられる、みたいなことだったら、もうなんでもいいわね。嗚呼、グレーゾーン問題の恣意的運用。中西先生のサイトを再引用。
http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak281_285.html

私は、高橋さんが漢方薬について書いた物を読んでみた、ごく当たり前のことが書いてあった。漢方薬も薬だから、効く場合もあるが、呑み方や量を間違えると害になる、漢方薬は、西洋医薬に求められている「二重目隠し法」での効能検査が行われていない(**)、にもかかわらず、一括保険適用になった。


漢方は、複合薬だから、その成分の一つがその人の病気に効く場合も、他の成分は害になることもある。複合薬だから、効果的だというのはおかしい、むしろ、危険である。効能が弱いので長期に服用することになるが、この長期服用がむしろ問題を起こしやすい、すべての薬を長期に服用していいか、どうか、疑問があるということが書かれていた。敢えて孤立化というのではなく、当たり前のことを言っているだけだ、私はそう思った。


 (**)現在では、漢方薬についても、二重目隠し法で効能試験が行われているものがある。しかし、その結果を見ると、通常“この薬はxxに効きます”と言われている効能と余りにも、隔たりがあることがあり、これはこれでいいのか?疑問が残る。

市民運動のまさに神様であった高橋さんは、漢方薬の危険性を指摘するようになってから、市民運動から「敵」のように攻撃されるようになった。市販の(西洋医学の)薬の薬効試験に問題があると指摘したことで、市民運動では尊敬された。


しかし、西洋医学の薬の問題点を摘出し、検証するために使われた同じ科学を用いると漢方にも問題があることが分かった。いや、もっと大きな問題があった。だから、訴えた、漢方薬は危険と。


それを市民運動は認めない。西洋医学はダメだが、漢方は良いと思っているから。

kikulogのコメント欄でお医者さんがチラッと言ってるけれども、漢方は効くという実感がやっぱりあって、それはホメオパシーを使うヨーロッパの医者の言い分とおそらく同じ。

もう、理屈なんてなんだっていいわね。とにかく漢方薬はよくて、ホメオパシーはダメだってだけ。

・・・

鍼ってどの程度子供に使われてるのか全然知らないのでちょっとググってみたら、あるんだね。小児鍼ってのが。へー。


夜泣き・カンムシには小児はり 加古川の鍼灸きさらぎへ 小野・三木からも来院多数

小児鍼は、主にこんな症状に効果があります。
 疳の虫、夜泣き・寝つきが悪い、おねしょ、食欲がない、
 下痢・便秘、体調がすぐれない、ごろごろとあまり動こうとしない
 アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎、小児喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症など)
 風邪症状(風邪をひきやすい、微熱が続く、鼻水、咳)

夜泣き疳の虫風邪くらいなら分からんことないけど、アトピー性皮膚炎とか小児喘息とかはどうなんだろ。


で、当然、個人的に信じてやるのはかまわないけど、自分の子供にこういう「治療」をさせるのは問題になるんじゃないの?ならないの?子供でなくても、大人に鍼をお勧めするのもダメのはずだし。