うちの近所で一番しっかりした医者は、京都大学を出た老先生だ。人情味があり、ドイツ語を原書で読む教養があり、異常を素早く察知して的確に診断することにかけては随一の先生だったが、さすがに引退してしまわれている。

 

医者の知人に「どうして今回、街場の医者の言うことが全く採用されないのか」という話をしたら、件の老先生を例に出して、

 

「先生は自分にはオーソリティがないといっつもボヤいてたな。京大に残った連中が開業した自分をものすごくバカにした、自分なんて最底辺だって。地方の開業医なんてオーソリティがない」

 

でも、今回、そのオーソリティがみんな間違えて、オーソリティがない人らの言うことが正しかったやないの、なんでこんなことになってるの。

 

「そりゃ、臨床経験が違いすぎる。君の知っている○○先生なんて、この街で一番患者を見てる。でも、そうでない人らは臨床経験がそれほどないもの、オーソリティはあっても。だからダメなんだよ」

 

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「夜の街」に補償伴う休業要請を 東京都医師会長、政府に提言(THE PAGE) - Yahoo!ニュース

 その上で、「ホストクラブだけが街の構成(要員)ではない。ほかの飲食店、クラブ、キャバレーなどが隣り合って存在する。地域を限定して、補償を伴う休業要請をし、2週間なら2週間休んでいただく。その間に私どもも協力するので、できる限りPCR(検査)を徹底的にやっていくことが今の段階では必要なのではないか」とし、補償付きの休業要請を行うよう政府に提言した。

さすがにこの下りはブチ切れたね。医療側がどのツラ下げて「補償を伴う休業要請」とか軽々しく言ってるのかと実に腹立たしい。都の医師会の会長は、こんなこと言っときながら、その足で飲みに行ってるんじゃないのかと言いたくもなるよ。

 

3月、一般市民がぼちぼち本格的に自粛しかかり始めたころでも、医者は平気で飲み会してた。それが正しいんだと思いますよ。というのも、彼らは彼らなりのリスク判断をしてんだから。

 

医療関係者ほど飲み屋が好きで、飲むことが必要悪な人種はないのに、こういう非現実的な呼びかけをして、結果的に一般の人たちを巻き込んでいくの、もういい加減にしたらどうなのか。

 

緊急事態宣言だって、後から振り返ってみれば医療側の都合を振り回してるだけで、社会にこれだけの大迷惑をかけながら、よくまあこういうことを医師会の会長が言えるよな。ひどい。

 

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個人的メモ:新型コロナウイルス感染症対策の今後について: 橋本岳(はしもとがく)ブログ

 

さすがにこれはひどいと思った。

 

一番ひどいのは、緊急事態宣言の結果として新規感染者が減少したと認識しているらしいところで、これが一番ひどい。

 

また、これだけ経過したのに、今までと変わらない大雑把な指針しか出せてないところで、なんのためにどういう情報収集と解析をやっていたのかと文句を言いたい。

 

これに納得しているコメントとか見るんだけど、私には到底納得できない。