日本の現首相自身の問題はあるけれども、その背景に日本人の根っこの問題が見え隠れするので、たぶんそれに反応していろいろ書きたくなるのだろう。

 

以前、アベノミクスとインサイダーの関係があるんじゃないかという駄法螺を書いた。今でもそれは大いに疑っている。

https://jura03.hatenadiary.jp/entry/20170319/p1

 

インサイダーかどうかはさておくとしても、意図的な株価のつり上げや円安で資産を増やした面々は確実にいる。それは政治家だったり、ネットやメディアであれこれ言っている人だったり、あるいは「その筋」の人もいるだろう。「普通の人」たちもそうで、文句を言うなら株を買っとけなどとうそぶく人もいた。

 

アベノミクス」の受益者たちが、内閣の支持者となって揺るがない。

 

もちろん、それはそういうもので、それが政治と言われたらそれまで。

 

ただ、こういった人たちが欲に駆られて、内閣がどんなに無茶苦茶をやっても反対しない、できない構造になってしまっているのが大いに問題で、それはつまり、カネに転ぶバカが多すぎる、ということに尽きている。

 

ここで、日本の庶民の、欲深いにもほどがある恥知らずな浅ましさと大いにつながってくるのであって、安倍政権最長記録の根本原因はこれだろうと個人的には思っている。

 

だから、いまの内閣が公文書の廃棄やつまらない嘘の連発をいくらやっても、株でもうけさせてもらったからとか、内閣が変わって株価が下がると損だからというだけで、いくらでも是認してしまう。買収されている反省がない。

 

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もちろん、前回も書いたように、人間は欲と色で出来ている、浅ましさも人間の本性と主張することは大いに可能で、それはそれで一つの達観だ。

 

ただ、私はそれだけでは人間は人間らしく生きられないだろうし、別の行動原理を持っておくべきだと考えている。

 

そういう発想にならないところ、人間どうせカネだろ、で全部片付けて平然としていそうな政治状況が、今の日本人をよく象徴していて、そこを直視してまともに考えない限り、安倍さん一人をどうこう言ったところで(無論、どうこう言わねばならないことが多すぎるわけだが)どうにもならないだろうとも思う。

 

それに、この浅ましさは、右も左も関係ない、どいつもこいつも、だし。