以前、青年会議所の人間に、あんたがた、青年会議所のなにがいいの?と聞いたら、色々JCのメリットなるものを教えてくれた。年商が何十億になるかもしれないという「メリット」を聞いた時はアホ臭くて呆れたが、返答のなかに、

「一千万も使えば、安倍首相にも会える」

というのを挙げていた。単にJCの活動費としてそれだけ突っ込めば、なんかの機会に首相と面会できるということか、別の意味があるのか、よく分からなかったが、とにかく、あの世界では安倍さんはスーパーヒーロー、スーパーアイドル扱いなのだとは思った。

一番つらいのは、JCのような活動をする人たちより、下手すると安倍さんの方がまだましなのかもしれないという絶望的な現実だ。

これはJCに限ったことではないけれど、親の七光りとコネで、本人はなにもなくても、さもなにかやった、できたことになってしまうシステムができ上がってしまっていて、はっきり言えばそういうアホどもがしっかりポストを押さえており、能力があってまともな人格の人間がしかるべき場所にいられないようになっているということが、青年会議所の人間と話していてもよく分かったし、社会を見回してみても、そういうことなのだろうと思っている。

首相が公職選挙法違反の疑いを持たれるようでは、即刻退陣するのが当然のはずだけれども、今の日本人に本当に背骨があるのかどうか。

森友・加計では、グダグダになったのを目の当たりにしたので、正直言って何も信じられないでいる。