一般論として、同和問題を「関西の闇」という表現で十把一絡げにすることには大いに抵抗がある。

 

部落の人だからと言って全員がとんでもない人だというのは立派な偏見で、ちゃんとした社会人として誠実に生きている人たちは多い。部落でない人のほうがいろいろな面でよほどひどかったりする。

 

その上で、部落を盾に利益を享受しようという人は実際に存在するわけだが、当然公平性はそこにはないわけで、怒る人がいて当たり前、いやむしろ怒るべきだろう。

 

そこで、一般に「強者」にあたる側が、こうするより外に仕方がなかったのだ、やむを得なかったのだという言い訳をするべきではない。ましてや、自分は被害者だなどと言い出すことを許していてはいけない。

 

同和問題は確かに根深いが、訳知り顔に「関西の闇」と言ってみたり、あるいはだから仕方がなかったのだと言って被害者ヅラをして開き直ることを是認していてはいけない。

 

部落差別を撲滅する道は他にないはずだと信じている。