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自民党が、佐川前国税庁長官らの不起訴で幕引きを図りたい、と考えるのは非常にもっともなことと思うが、しかしこれに追随する人たちはいかがなものか。
というのも、刑事事件化することは難しいと以前より言われていたからだ。郷原信郎がその立場で、今年の3月13日時点で次の記事を書いている。
森友文書書き換え問題、国会が調査委員会を設置すべき | 郷原信郎が斬る
しかしもちろん、郷原は刑事事件化される可能性が低いから問題がないとは全く主張しておらず、むしろ、
重要なことは、犯罪に該当する可能性が低いのに「検察の捜査に協力する」などということを、「調査を十分に行わないことの口実」に使われることがないようにすることだ。
とあることで、この後の展開を考えると非常に味わい深い。
問題にするなら法律として書いておけ、という議論も全く当たらないと思う。そういう問題ではないからだ。
これ以後、ウソにウソを重ねる事態となって、加計も随分な茶番劇で済まそうとしている。昨日もそうだった。ええ、きっと合法なんでしょう。違法じゃないんでしょう。
私はなんでもかんでも、頭固く、四角四面にすれば良いと全く思わないが、こういう場面を見させられて「合法だったらなんでもいい」「違法じゃなかったらなんでもいい」という気には全くならない。