政治がつまらないのは、結局、右翼も左翼も同じだ、ということに尽きる。Aという問題が右翼に起こったとして、左翼がそれを批判する。ところが、似たような問題が左翼にも起こる。左翼はそれに口ごもるが、右翼は「お前もやっているじゃないか」と言い募る。

「右も左も逝ってよし」

なんぞというフレーズが昔ネットにあったように思うが、まさにその通りだと言いたくもなる。

ただ、「お前もやっているじゃないか」で終わっていてはいけないのではないだろうか。

汚職事件が露見した右翼を左翼が批判したものの、左翼も汚職事件をやっているので、右翼が「お前もやっているじゃないか」と言って、それで丸く収まったとしたら、それは「赤信号、みんなで渡れば怖くない」を実践しているだけでしかない。

それではいけないに決まっているので、そこでどうするかという議論がまず必要になるはずなのに、たいていの場合、そこでグダグダになって終わってしまう。

それでいいわけがない。そこでどう考えるかが、いろいろ問われているはずなのだろう。