私の「ネット〇〇派」についての考えは、もともとはネットにおける人々の振る舞いを観察していたところから始まっている。具体的には、人権擁護法案反対運動における反対派、保守派のネット上の振る舞い方がおかしかったからだ。

そのおかしさというのはいろいろあるけれども、一番大きな要素は徒党だ。徒党が出来上がると、無茶でも何でもとにかく言ったもの勝ちの世界になるので、そうなるまでとにかく煽る。なんだこれは、というのが最初だった。

この人たちがいわゆる「ネット右翼」とかぶる。

しかし、ただ保守的な言説をネットで行う人、という意味ではなく、徒党を組むという要素が重要で、だからネット〇〇「派」という名前にしたのだった。

だから、例えば今だと「安倍首相のネトウヨ化」などという表現が出てくるけれども、これはおかしい。安倍さん単体では「ネトウヨ」にならないし、そもそもネット上の現象でもない。

・・・

こういうネット上の現象が必ずしも政治的な徒党に限らないというのは、ニセ科学批判を観察していて分かった。

つまり、ネットで遊んでいるとそうなってしまう場合が割にある、ということなんだと思う。

なぜそうなるか、という議論はいろいろな角度からできそうだけれども、いずれにせよ、「ネット〇〇派」で大事なのは徒党ができることだと私は思っている。