先日亡くなった野中広務なら、籠池の一件をどうしていたんだろうかと思う。

利益目的で保守派についていくというのは分かるとして(それは右も左も関係ない)、露骨に首相夫人にまで媚を売ってどうこうしようとする、というような人間を、野中はどう相手にしたんだろうか。

話は聞いてやるから、そんな馬鹿なことはやめなさい、と言ったかどうかは分からないが、少なくとも媚を売られて泣いて喜ぶような人間では絶対になかったはずだ。

ところが、野中広務だったら最初からもっと上手にやっていたかもしれないところ、最初からアホが絡んでいるのでこういうことになった。

県議会議員や市議会議員の話ならまだ分かる。「その筋」の人が、公有地をタダ同然で払い下げてもらった話なんて、私でも耳にするくらいだ。右翼も左翼も関係ない。でもなんで一国の首相や首相夫人が出てくるのか、それがおかしい。とても納得いかない。

公文書の改竄で、そこがごまかされているようにしか見えない。

財務省は公文書の偽造が民主主義の根幹にかかわると認識していなかったのだろう」という意見もあるが、だとすれば財務省はとんでもないバカだが、たぶんそうではない。公文書の問題は民主主義の根幹にかかわると認識しているから、だから最初の文書があり、かつそれを改竄した。分かっていたのにやらされている。だから自殺者まで出た。

財務省だけが悪いことにすることで、そこまで安倍を擁護しようとする意味が分からない。そこまで役所の責任に押し付けて政治家の責任と切断しようとする意味が分からない。

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これを書いていたら、米国の国務長官が解任、というニュースで、後任はハードライナーだという。

森友どころじゃない、という空気になるのかもしれないが、それでうやむやにされることが一番たまったものではない。

もしも朝鮮半島危機が本物ならば、なおのこと安倍さんではダメなのではないかという疑いがつのるばかりなのだが。