最近、再び医学部の入試の話題が上がっている。私は以前こう書いた。

 

■ - 今日の雑談

 医科大学の入試の問題がやり玉に挙がっているが、私が話に聞く範囲では、私立国公立に関係がない。

 

だから、コネなしの自力で這い上がった女医は、極めて優秀のはずだ。

 

ここで「コネなし」と書いたのは理由があって、医学部がコネまみれなのは周知かつ自明であって、まともな入学試験が行われているわけがないからだ。

 

私立大学ならまだしも、国立大学でも事情は変わらない。

 

国立大学でも、「コネなしの自力で這い上がった女医」が、コネまみれでプライドだけは高い無能な女医にアゴでこき使われていたりする現実を、私は聞いている。

 

つまり、入学試験での例えば女性差別はもちろん問題だけれども、本当はそこは問題ではない。コネさえあれば楽勝で女性も医学部に入れる。そうなると差別はより小さな問題で、論じる順番は本当は逆のはずだと思う。

 

ところが、そういうふうに論じられることは絶対にないだろう。話を聞く限り、もうどうしようもないようである。

 

「コネなしで自力で這い上がった女医」の先生たちは、こういう現実をそれはそれとして受け入れて、医療に従事している。彼女たちのこの苦労に比べて、報われるところがきわめて小さいことを、私は常日頃大変に呆れ嘆いている。