昨日の続きだけれども、田中秀臣のブログについて、こういう画像はだれが作るんだろうか。

増税をすすめて日本経済を破綻の危機に陥れる代表的人物:財務事務次官 木下康司 Economics Lovers Live

増税をすすめて日本経済を破綻の危機に陥れる代表的人物:財務事務次官 木下康司 (ver.2)Economics Lovers Live

この2枚の画像について、田中秀臣がどこかで拾ってきたものなのか、それともブログに張り付けるよう直接渡されたものなのか、どちらでもよいが、そもそもこういう画像を誰がどういう意図で作成するのかが、以前から気になっている。

というのも、「人権擁護法案反対運動」の時に、「サルでもわかる人権擁護法案」の類のサイトや、Flash・動画の類が次から次へと現れたことがあり、「こんなものをどこの暇人が作っているのか」と半ば呆れ、半ば感心した記憶があるからだ。

私が、「人権擁護法案反対運動はネットにおける保守派の扇動だったのではないか」と言っている根拠の一つがこれで、ただの引きこもりに出来るものではなかったと思う。

これと同様に、上の二つの画像についても、どこかの暇人が適当に作っただけなのかどうか、そこのところを確認する必要がある。

仮にただの暇人の遊びにしても、こちらはいちいち疑ってかからねばならないのが面倒だ。そして、その疑いは政治的傾向に関係なくありとあらゆる所に潜んでいるのだから、真面目にネットに臨むとますます疲れる。

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Twitter の海の中に自分から飛び込むことはもうやめてしまったが、それもこういうプロパガンダと、扇動に乗せられる人たちの嵐にほとほと疲れた、ということはある。

もちろん、政治的左右は関係ないことなわけだが、資金力だけを念頭に置いても、どう考えても右サイドのほうが今は優位だ。そしてそのプロパガンダによって捻じ曲げられた言語空間の中にい続けていると、その捻じれがどんどん伝播していく。その様子を見るのがいかにもつらかった。

人権擁護法案反対運動のころはまだまだ私自身も素朴で、おかしな話には対抗言論を出せばよいと思っていたし、その通りにやった。そしてその結果、現実は何も変わらなかった。今でも人権擁護法案の「危険性」などが云々されるし、時に12年前よりもひどくなっていると言ってもいいくらいだ。

今はもう、以前のような素朴さを喪失している。

プロパガンダに対抗するのは基本的に不可能で、それに乗せられる人たちはもう放置するしかないのだ。

では私はどうするか。

私は私の孤塁を守るしかないんだろう。