扇動のための不当表示としての「リフレ派」 part120

こう、眺めていて思うのはネットのホメオパシー叩き、ありゃ何だったのか、ということですね。

ホメオパシーはカルトだなんだと散々な言われようだったわけですが、ニセ科学批判サイドの言い分があまりにあまりでしたから、ネット上の徒党を批判するためのネタとしてニセ科学批判を例示してみたわけです。

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個人的にはアベノミクスはうまくいってほしいと思うし、そうでなければ困るわけですけれど、「効けばなんでもいいよ」という話だったのかと、ネットを見ていて思いますね。


リフレ派が相当におかしいのは今まで散々書いてきた通りで、彼らの言うことには全く合理性を欠いていたんですけど、アベノミクス以後のこのはしゃぎよう。


そもそも、アベノミクスとリフレ派は根本的に違うと思うんですけど、それにもかかわらず単に黒田総裁のあれ一本ではしゃいでしまっているわけで、、、ま、なんというんでしょうかね。


白けますよね。


株があがりゃいい、地価があがりゃいい、そのためだったら何でもいい、株が上がった、円安だ、「ああ、アベノミクス様様だ」って、それ、砂糖玉で病気を治そうという話と一体どこが違うのかと。


アベノミクスに対する専門的な見方なり批判なりは、これは専門家の方々に任せましょう。


でも、一般のこの空気ってなにこれ?とは思いますわね。ホメオパシーをあれだけボロクソに叩いてた人たちが、ホメオパシー礼賛してるような感じで。それこそ「効果があれば何でもいい」って話を批判していたのはどこのどなたさんたちだったのか。

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繰り返しますが、安倍内閣の経済政策がうまくいくことを本当に願っています。ただ、相当に難しい道を歩まねばならないんだろうなあとは察していますので、そこらのアホと同調してはしゃぐ気分にはなかなかなれませんねぇ。。。


追記
こういう世論調査が出ていますね。
http://www.47news.jp/47topics/e/240644.php

共同通信が20、21両日に実施した全国電世論調査によると、金融緩和など安倍政権の経済政策「アベノミクス」で所得が増えると思うとの回答は24・1%にとどまった。増えないと思うとの答えが69・2%に上り、期待が 収入増を想定するまで深まっていないことが分かった。景気好転を「実感できない」との声が81・9%に達し、「実感できる」は13・7%だった。

この辺が変わらないとどうにもならないんじゃないかと思うんですけど、でもネット見てるとアベノミクスにはしゃいでる人が少なくないねぇ。。。


追記2)
これねぇ。。。
アベノミクスが植えた怨嗟の種は着々と育っているよ - 常夏島日記
これだけ読んじゃうと、「ただのリア充爆発しろじゃねえかwwww」で終わります。それは全くそうで、つまんない嫉妬だと思う。

ただ問題は、世論っていうのはこういうものなんで、、、なんか、バブル潰しの戦犯は日銀だって言い続けてる連中がいるのも目に付くんだが、あの時代、「真面目な勤め人が家を持てないのはおかしい」と散々言われまくってたじゃないですか。ほんの20年前の話を忘れたとは言わせません。大蔵省・日本銀行はああいう世論に抗しきれなかった。

もちろん、世論に抵抗しきれずに正しい政策ができない官僚は無能、とか、日本銀行は独立性を与えられているんだから世論を気にしてどうする、何のための専門知だ、とか、そりゃ何とでも言えるでしょうよ。

でも、いずこの国の中央銀行も世論を多少は気にしないといけないわけで。

リフレ派の人たちは、2%の物価上昇に本当に世論は耐えきれるのかなどといった疑問を、つまり世論という不合理をまるっきり捨ててかかって論じるしかやってこなかったじゃないですか。

そして良くも悪くも最後の責任は政治にあるはずなのに、日銀に責任をぶん投げて平気な顔をしている総理を頭に抱えているんで、いや、よくもまぁ、はしゃいでいられるよねぇ。


追記3)
最近、Twitter を見ていると、高橋洋一が「賃上げは労組の仕事だ」と言い切ったのがまだ良心的だったような気がしています。


そこらへんの理解が甘い人が少なくないんで、やってることがあれだけ散々批判していたホメオパシーニセ科学やなんやと全く同じなんだが、あの人たちはそこがおかしいと思わんのだろうか。