「オピニオン・リーダー」たちの無責任 part21 狂気の沙汰

「狂気の沙汰」としか言いようがない。
風雲急!結局、次はこの人らしい橋下徹が総理大臣になる日(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
まあ、「現代ビジネス」だから話のネタ以上にならないんだけれども。

3~4時間ぶっ続けの会議を平気でこなし、仕事の合間にはツイッターで絶え間なく発信を繰り返す。批判者を挑発し、逆上させたうえで徹底的に論破、しかもその経過を逐一衆目に晒し、叩き潰す。

Twitterを見てる限りでは、「もうおしまい」感が漂っていて、まともな人たちはみんな引いちゃってるよ。


http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32433?page=3

前出・鈴木氏はこう語る。

民主党政権交代しても、永田町では旧態依然たる官僚支配が続き、改革は一向に進みませんでした。今の永田町を壊さないとダメなことは国民も分かっていますが、民主党はもちろん、自民党を含め、既成政党には何も期待できないという空気が広がっている。そこで橋下氏です。橋下氏は確かに?劇薬?かもしれません。しかし、今こそ、その劇薬にかけてみる価値があるのではないか」

ここ、真面目に書いておくと、「今の永田町を壊さないとダメなことは国民も分かっていますが」というけど、一番壊さなきゃならないのは国民の意識そのものだよ。


国民が無責任だから、それが政治に反映してるだけ。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32433?page=4

6月の終わりごろに衆院が解散されれば、7月末~8月初旬に総選挙となる。そして選挙後には、橋下氏の人気とカリスマ性を中心にした大連立政権が生まれる可能性が高い。流れが決まれば、自民や民主で日和見をしている議員らも雪崩を打って・維新の会グループ・に合流してくる。'93年、日本新党以下、8党派連立で誕生した細川護煕政権を彷彿とさせる政権が一挙に誕生することになるでしょう」(自民党閣僚経験者)

 もしもこのシナリオ通りになれば、今度こそ日本は、激変・激動する可能性が高い。橋下氏は細川元首相の失敗をよく知っているうえ、細川氏より政治的にはるかに・豪腕・だ。

橋下が「豪腕」。。。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32433?page=4

 政治ジャーナリストの山田恵資氏はこう語る。

「橋下政権が誕生したら、中央政権の仕組みを壊し、霞が関の解体・再編に着手するでしょう。地方分権を推し進め、中央政府が握っている地方交付税交付金を廃止、財源を地方に移管していく。

 これをやると、自然と中央官庁の仕事が減り、小さな政府になっていきます。総務省財務省の機構は見直され、中央官庁の官僚の数も、大幅に削減されることになるでしょう」

へぇ。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32433?page=5

 地方分権、いわゆる道州制の実現である。元財務官僚で嘉悦大学教授、現在は大阪市特別顧問の高橋洋一氏もこう語る。

「権限、人間、財源の?三ゲン?を地方に移譲する。橋下氏の構想が実現すれば、ほとんどの中央官庁がいらなくなる。中央省庁として残るのは、財務省、外務省、防衛省ぐらい。

 橋下氏は、消費税を国税にしているのは日本だけ、消費税は本来、地方税にすべきものだとも主張しています。消費税が地方税になれば、国の財源は今の3分の2ほどに縮小し、ムダも省けるし、財務省霞が関支配も終わってしまう。だから霞が関道州制に反対しているのです」

へぇ。

 だが、橋下氏側近の一人は、こう断言した。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32433?page=6

「橋下は、今の日本を一度ぶっ壊し、リセットすることしか考えていない。やると言ったらやる。これまでも大阪で、絶対に不可能と思われたことを実現してきたんだから」

 橋下政権誕生でも何も変わらないならば、日本はもう二度と、変わることはないのかもしれない。

大阪でやったことというのは、コストカット分をアホなことに使い回しするという、あれでしょ。「大阪ふれあいの水辺」とか。
http://www.osaka-info.jp/suito/news_event/event.php?mode=show&seq=107
砂浜、できたて!都心にオープンしたビーチ | 水都大阪スタッフのブログ

・・・

いや、ま、いいんですよ、今の段階では話のネタ以上のものにならないんだから。


ただ、こういうのを真面目に読んじゃうような人たちの「気分」はこれに近いものがあるのかなと思うと、「もう狂気の沙汰だ」としか言いようがない。それに、これは先日の毎日新聞の記事にあった、橋下の知人の評と通じてる。
http://mainichi.jp/area/news/20120415ddn001010006000c.html

「あいつは明らかに世の中を憎んでいた。社会的な理不尽や不平等に対する強い怒り。既存の勢力に対する激しい憤り、憎しみ。ものすごく大きなエネルギーを感じた」


 兵庫県明石市泉房穂市長(48)は、第49期司法修習生=1995年研修所入所=の同期、橋下徹大阪市長(42)の印象をそう語り始めた。

橋下は、単に破壊衝動に基づいて憎悪をぶつけたいだけで、なにかをよくしようとする気はない、というか、気はあるかもしれないが、無理ですよ、これでは。


で、問題は、こういう人を持ち上げたくなるような「空気」のほうで、あんたがたもういい加減にしてくれ、としか言えない。