感想

伊藤隆敏先生のペーパーを眺めてみた。
http://www.tito.e.u-tokyo.ac.jp/InflationTargeting_FRB_20120206.pdf#p2
で、これも高橋洋一と同じで、実質的にはインフレ目標(ターゲット)だということになっちゃってる。


この種の言葉遊びがもうくだらないことになってて、素人目に見たら、言葉遊びの部分に意味があるんだろうということで、そこをばっさり切り捨てる議論に意味があるのかないのか。


たぶん、言葉遊びの部分が中央銀行ヲチの面白いところなんだと思うけど、それが日本語になるとすかっと消える。


じゃ、日本銀行の「目途」を「実質的にインフレ目標だ」とか「インフレターゲットだ」とか言わない理由は、、、たぶん、白川さんに芝居気がないというだけで、それ以外の理由はほとんどない。責任だなんだというけど、日本の中央銀行総裁ほど国会に出てくる総裁はいないという話を聞くし、じゃ、なに、インフレ目標達成しなかったら財務大臣のところに毎度言い訳するキング総裁みたいなことをやりゃ責任を果たしたことになってるのか。


いや、アホくさいんだよ、素人目に見てこのへんの議論って。FRBは「実質的にインフレターゲットだ」という一方で、日本銀行のあれは「実質的にインフレ目標だ」という話にならない理由って、相当に怪しい話に見える。FRBが「実質的にインフレターゲット」というなら、日本銀行のあれも「実質的にインフレ目標」とか言わないとおかしいし、日本銀行のあれを「実質的にインフレ目標だ」と言わないのであれば、FRBのあれは「実質的にインフレターゲットだ」と言っちゃいけないはずだ。