ネット○○派 part357

ネット○○派 part356 - 今日の雑談

脱原発原発で騒いでる人たちだって、彼らにとっては「正しい」言説にのっかって騒いでいるのであって、その意味では「ホメオパシーに科学的根拠がない」と言って騒いでいるニセ科学批判となんも変わらんのですよ。


インテリとかエリートとかに、そういう自覚がないんじゃないの?ネットで誤情報やデマの類も問題だけど、「正しい」情報に問題がないかっていうと、そうでもないんだよ。

ニセ科学批判あたりにこの辺りの誤解がはなはだしいんだけれども、「自分たちは正しいことを言っている」から一体何なのかということが、あの人たちはよく分かってない。


ホメオパシーに科学的根拠はない、というのは正しい。で?というあたり。だから、どうしたの?と。


ニセ科学批判ってそこから飛躍するから、だからやれ人が死ぬだ子供の命がどうのという話になっちゃう。放射性物質で騒いでる反原発の人たちと何が違うかというと何も違わない。


原発の言っている人たちの言うことは科学的根拠がないから是認されないけれど、ニセ科学批判のいうことには科学的根拠があるから是認されるの?じゃ、正しければなんでも是認されると思ってるの?と問わざるを得ない。


で、この種の勘違いをやっているのはニセ科学批判だけではないのであって、割に素直にニセ科学批判を好意的に評価してしまう人が少なくないことが、「正しい立場を取ることの問題」があまり理解されてないいい証拠だと思う。

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結局ネットって、ちょっと見たら明らかなように、いろんな意見の人がいるものであって、それはそういうものだと思う。


そこで、あることが正しくてあるものが間違ってるから、正しいことを主張する俺は正しい、とか言い出しても仕方がない。もちろん、自己主張は全然構わないのでね。そりゃそうだ。


ただ、たとえば、僕は原発再稼働を積極的にやるべきだと思うけれども、だからって「原発再稼働」論者だけで「つながり」を求めて集まって反原発派をみんなで叩く、とかやりません。昔だったらやってたかもしれないけれど。でも今はやらない。そういうのがもうおかしいんだということが分かったので。


あるいは、東京の青少年ナンチャラ条例の改正の話だって、今どうなってるのか知らないけれど(そんな大騒ぎされてないところを見るとやっぱり大したことなかったんでしょうけど)、僕なりの理解をここに書くことはできたけれども、それで仲間作って一緒に反対運動やってる連中を罵倒しだすと、つまんないことになりますよ。


ニセ科学批判がやっていることってそういうことなんですよ。「正しい」立場の人たちが仲間内で集まって屁理屈こねて自己正当化したあげくに自分たちに反対する物を叩く、はてブで罵倒する、「命が」と言って正義感に酔う。


そういう意味で、ネットに限って言えば、リアルよりもちょっと余計に相対主義的な姿勢を保っておいた方がよい。。。といって、この場合の「相対主義的」というのは、なにも「ホメオパシーは科学的根拠がない」という言明を尊重しない、真理は多様だという意味ではなくて、他人はそれはそれとして結局どうにもならなくて放置するしかないよということでしかないんであって、逆に行くなら、あれもこれも自分も含めて全部アホ、ネットなんてただの便所の落書き、とすっぱり割り切ったほうがいい。


で、そういう余裕、普段より余計に控えておこうとするには、もう単純に、あんまり他人とつるまずに、仲良くしないようにするのが一ついい方法だと今は思う。他人とつるみだすからおかしくなっちゃうんでね。どんなアホなことでもひとりで言ってるだけならどってことないんですよ。


つまり、「つながり」とか「絆」とかを安易に求める今のネットの風潮と全く逆をいかなければならない。他人との関係を、ネットだからこそ、意図的に突き放してしまうくらいで、ちょうどいい。


あとは、TwitterFacebookだなんて、マンガの話とか趣味の話してるくらいでちょうどいいんじゃないの。人畜無害で。