やさしくないよなあ

小学校の算数ネタの反応、やさしくない人が多いよなあと思うな、やっぱり。マニュアルを正当化するあまり、みたいなのは確かによろしくないとは思うし、僕も5かけ3でも3かけ5でも、概念を理解しておればそれでいいのに、と思うし。


でも、やさしくないというのはさ。そもそも、小学校ってその教育内容において学術的厳密さ正確さを追求する場じゃないわけですよ。たぶん5かけ3ネタみたいな話は、他の教科にいくらもあって、程度の差はあれ突っ込めるものはあるんだと思う。


さらに言えば、小学校の先生って正しい算数を教えろという要求に応えられるほど、みんながみんなレベルが高い人ばかりと言えないでしょう?こう言っちゃ何だけど。


身の回りにも小学校の先生がいるが、この女友達が教職に就く前、「坂本竜馬って誰?」と聞いてきたことがある。つまり明治維新を知らない。他にも試験を受ける前は、散々僕に質問してきて、さすがに呆れた。


いま、彼女は小学校の先生を続けているけれど、立派に勤めているし、だいたい雑務が一杯で大変だとよくぼやいている。そのなかで、先生だって人間だからプライベートもある。子供からも愛されているようだ。


ならそれでいいんでしょう。マニュアルに従って、それで現実に大過なければ、いいんじゃないですかね。先生にも得手不得手がありますよ。


水伝ネタに通じる部分があるのかもしれないが、道徳の時間に水伝を利用することを問題視する理由はまだ理解できる部分はある。


でも、算数の教え方の問題で、マニュアルが変だ、正確でないとあまりこだわるのも賢明でないのでは。マニュアルの変更を求めるならば、全体の見通しを持った上でどう変えるのかを主張しないと、部分的におかしいと言っても意味がない。


小学校って、たぶんそういうのと別のところがもっと大事なんですよ、きっと。だから、僕の女友達も、知識はないけれど、でも小学校の先生として立派に仕事してるんだ。